好対照のトレンド色、レッドとブルー 「ミカコ ナカムラ」で旬の着こなし
連載《ファッションハック》Vol.37
好対照なレッドとブルーが近年のトレンド色として浸透してきました。街で見慣れている半面、服では扱いの難しいところがある2色。大人が着る場合は過剰さや平凡さを避け、エレガンスと落ち着きを兼ね備えたスタイリングが大切です。 【写真を見る】記事で紹介している魅力的なルックの数々はここからチェック! 「レッド=情熱的」「ブルー=爽やか」といったイメージとはまた別な魅力にハっとさせられるはず 女性リーダー層からの支持が厚い「MIKAKO NAKAMURA(ミカコ ナカムラ)」の2024-25年秋冬コレクションは、レッドとブルーを自分好みに着こなす知恵を授けてくれます。
「レッド=情熱的」「ブルー=爽やか」というイメージが定着しています。 しかし、2024-25年秋冬コレクションの「ミカコ ナカムラ」では、レッドはむしろ静かな色として、ブルーは情熱の色として位置付けられました。 これまでとは異なるニュアンスを帯びたルックは、着こなしの選択肢を広げるかのよう。上質な素材のよさを引き出す、シンプルで構築的なフォルムが装いに特別感をまとわせています。
■レッド:軽やかさとコントラストでレディーライクに
もともと押し出しが強い色だけに、レッドをまとう際には強さを抑えて上品に仕上げるスタイリングが肝心です。 ところどころ透けて見えるレース素材は単調さを避けながら、軽やかな印象を与えることができる点で好都合。レッドのトーンを落ち着かせて優美に演出してくれる効果があります。 全体がレース素材で仕立てられたドレスは、レッド特有の華美さを感じさせず、柔らかなムードをまとっています。 両袖や裾では素肌がほのかに透け見えて、エアリーで繊細な印象をプラス。正面に長く垂れるボウタイがアクセントになって、上品な雰囲気を際立たせています。 レッドの表情を深めるまとい方では、質感を生かしたスタイリングが役に立ちます。 一口にレッドと言っても、濃淡や明るさのバリエーションが多彩。異なる素材と組み合わせれば、さらにトーンの奥行きが深まります。 長袖トップスとスカートのレッド系コンビネーションですが、上下で生地の風合い、レッドのトーンが異なり、動きが加わっています。 上下が互いを引き立て合う構図です。 上下どちらもシルク素材を用いているので、自然なつやめきを帯びた洗練度の高い装いに。スカートは濃いレッドがドレープの陰影を濃くし、立体感をもたらしています。