【MLB】 オリオールズが先発右腕モートンと1年契約 41歳でも衰え知らず 先発補強は終了か
日本時間1月4日、オリオールズがFAの先発投手チャーリー・モートンと1年契約に合意したと、「ESPN」のジェフ・パッサン記者らが報じた。41歳で今季18年目を迎えるベテランが優勝候補の球団に再びローテの一角として迎え入れられた。契約は1年1500万ドル。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ
41歳のモートンは昨季30先発(165.1イニング)、8勝10敗、防御率4.19、167奪三振をマーク。不惑を迎えたにもかかわらず、4シームの平均球速は依然94.1マイル(約151.4キロ)をマークするなど、その球威は変わらず。しかし、伝家の宝刀であり、投球の42.4%を占めるカーブにはやや衰えが見られた。空振り率は4年ぶりに4割を下回る34.2%、球種ごとのランバリュー(1球ごとにどれだけ失点を防いだかを示す)では、2023シーズンの+25から昨季は+5に落ちていた。ただ、40歳を超えてもなお30先発と規定投球回をクリアし、平均以上の奪三振力を有するモートンは、球界でも特異な存在だ。 オリオールズは菅野智之を1年1300万ドルで獲得した後も、先発投手の補強に動いていた。しかし、エースのコービン・バーンズがダイヤモンドバックスへとFAで流出、争奪戦に加わっていたとされるギャレット・クローシェを逃し(クローシェはレッドソックスへ)、オリオールズはエース級の補強に苦戦。直近ではジャック・フラハティとの再合流に向けて動いているとの報道もあったが、41歳のベテランをまず確保する形となった。 これによりオリオールズのローテーションは、ザック・エフリン、グレイソン・ロドリゲス、モートン、ディーン・クレイマー、菅野の5人が予想されている。ここにエース格のカイル・ブラディッシュが後半戦以降に復帰する予定だ。マイナー・ブルペンにもアルバート・スアレス、トレバー・ロジャース、ケイド・ポビッチといったMLBでの先発経験のある投手が控え、デプスの厚みは十分だろう。2014年から遠ざかっているプレーオフでの勝利を掴むためには、インパクトのある先発投手が必要になるかもしれない。ただ、今オフの補強はあくまで安定感のあるベテランを加え、全体の層を厚くする狙いがあったようだ。