「チャックテイラー」の世界観を服で表現! コンバースが提案する新たな価値
たとえば、シューズのライニング同様、裏地には生成りのコットン素材を採用している。
ほか、ソールのラインをイメージしたパイピング、靴紐を通すハトメ、踵紐と同素材のブランドタグ、ホワイトのダブルステッチといったチャックテイラー由来のモチーフが随所に散りばめられた。
また、チャックテイラーのシュータン裏に施されるプレイヤーズネームは各アイテムにも踏襲されるモチーフだ。タイムレスなバスケットシューズを物語るジムナスティックな佇まいが、モダンなアーバンスポーツに映える。
まさに永遠の定番であるチャックテイラーの遺伝子を受け継ぐ、特別なアパレル。アイテム数も販路も絞って展開されるのは、プロダクトへの絶対的自信の表れとも言えよう。 「コンバースのシューズのようにシーンを問わず長く使い続けてもらうことを前提にしているため、極力ミニマルに仕立てています。現在は3シーズン目に突入し、今年の秋冬に4シーズン目を発表しますが、基本的にはセットアップとTシャツが主体です。 市場の反応が良くても、無理にラインナップは広げていません。“CONVERSE ADDICT”と同じく限られた販路での展開としています」 とはいえ、シーズンを追うごとに絶妙な変化は見て取れる。好評だった1シーズン目の半年後、2023年8月発表の2シーズン目ではミニマルなルックスはそのままに、挑戦的アップデートを敢行。
よりユニセックスを意識した、ノーカラータイプのジャケットが提案された。対となるワイドなイージーパンツも、テーパードした“初代”とは異なるストレートシルエットを採用。色もブラックだけでなく、ネイビーが追加されている。
「販売店からリピートを要望されることが多い」という12オンスのコットンTシャツもまた、グラフィックアーティスト・高岡周策氏とのコラボレーションでフレッシュに衣替え。 今年3月にリリースされた第3弾コレクション3シーズン目(2024SⅡ)では、カルト的人気を誇る“ノマドな古着屋”「weber(ウェーバー)」とのコラボレーションTシャツも話題をさらった。