[サウンドユニット・選択のキモ]メインユニット編…交換する意義を考える!
カーオーディオシステムのバージョンアップに関心を抱くドライバーに向けて、その思いを実行に移そうとするときに役立つ「製品の選び方のポイント」を全方位的に解説している当連載。今回からは新章に突入し、「メインユニット交換」について考察していく。 【画像全3枚】
◆現代のメインユニットに求められるのは、“スマホ連携力”!
まず今回は、「メインユニット」を交換する意義について考えてみたい。ちなみにいうと、かつてはカーオーディオシステムの性能を上げようとするときには、メインユニット交換から始められることが多かった。システムの最上流に何を使うかで、最終的な出音の質が変化するからだ。つまり、音楽プレーヤーに何を使うかも、音質アップのための重要なポイントの1つとなる。
なお現代でも音楽プレーヤーに何を使うかが重要な問題であることには変わりはない。しかしメインユニットが音楽プレーヤーとして使われる頻度は確実に低くなっている。なのでこれを交換することの意味合いが、昔とは大きく変化した。
ちなみに現在では、スマホが音楽プレーヤーとして使われることが多くなっている。なのでメインユニットは今や、スマホをカーオーディオシステムへと繋げる機器、という性格が色濃い。なので最新鋭の各機は、おしなべて□スマホ連携力□が高められている。
◆現代のクルマは、メインユニットを換えづらくなっている…
ところで昨今は、メインユニットを換えづらい車種が増えている。つまり、そもそも交換するという選択肢が取りづらいケースが多いのだ。
換えづらくなっているポイントは主には2つある。1つは「純正メインユニニットを取り外しにくい車種が多いこと」で、もう1つは「オーディオ以外の役割を負っている場合が多いこと」、これらだ。
というのも最近のクルマでは、「純正メインユニット」が周辺パネルと一体化していることが増えている。なのでそのような純正メインユニットを取り外すのであれば、交換する市販品を取り付ける際には周辺パネルも併せて造形する必要性が生じてしまう。
そして以前なら純正・市販を問わずメインユニットは「DINサイズ」で作られていたが、現代の純正メインユニットの中にはDINサイズではないものが増えていて、外したスペースに市販品が入らなかったり、入ったとしてもスペースが変に余ってしまったりする。