“シンデレラボーイ”ラドビッグ・アバーグや“ベテラン”フレッド・カプルスなどが記録更新! 【データで振り返る23年 米国ツアー、欧州ツアー編】
2023年も世界の男女ツアーで熱い戦いが繰り広げられ、新記録や珍記録がいくつも生まれた。そこでさまざまなデータを通して今季のツアーを振り返っていこう! 第2回目は米国男女、欧州男女ツアー編です。
記録ずくめの新生
今年6月にプロ転向したばかりのルーキー、ラドビッグ・アバーグを知っているだろうか? スウェーデン出身の24歳は今年、記録ずくめのルーキーイヤーを送った。大学4年で出場した、1月のDPワールドツアー(欧州ツアー)ドバイデザートクラシック前は世界ランク3073位だったアバーグ。しかし卒業前からPGAツアーやDPワールドツアーに出場し好成績を残し続け、6月にプロ転向。それから3カ月後のオメガ欧州マスターズで早くもDPワールドツアー初優勝を飾る。この時点で世界ランクは2桁の90位。さらに11月のRSMクラシックでPGAツアー初勝利を挙げると、1年足らずで世界ランク32位にまで上り詰めてしまった。この勝利で来年のマスターズ出場も確定したほか、デビューイヤーにPGAツアーと欧州ツアーの両方で優勝を果たした唯一の選手となった。 ◎ラドビッグ・アバーグの主な記録 【史上2人目】2年連続「ベン・ホーガンアワード」受賞 米国の最優秀学生ゴルファーに授けられるベン・ホーガンアワードを2年連続受賞。2年連続での受賞は2015、2016年のジョン・ラームに続く史上2人目。 【史上初】PGAツアー・ユニバーシティ1位からPGAツアー参戦 学生ゴルファーを対象にしたランキング「PGAツアー・ユニバーシティ」。1位には2023年からPGAツアー出場権が与えられ、アバーグはその第1号として11試合に出場。 【史上最少タイ】PGAツアー72ホール最少スコア「253」 フェデックスカップ・フォール最終戦、RSMクラシックでは「67」「64」「61」「61」で優勝。「253」は17年ソニーオープンでジャスティン・トーマスが記録したスコアに並ぶ記録。