全ゴルファーを苦しめる“下りパット” 「慎重に…慎重に……」の強すぎる意識が3パットの原因?
重要なのはカップインのイメージ?
スコアを縮めるうえで、パッティングの上達は大きな鍵を握っているといっても過言ではありません。一般的なアマチュアであれば「グリーンオンして2パットでカップイン」を目標とするのが基本的な戦略でしょう。 【写真】「マジで直して」 これがコース管理のプロが教える正しいボールマークの直し方/目土の仕方です 18ホールで考えると、パッティングを36打以内に収めることができればスコアはかなり安定すると言えますが、そう簡単にはいかないところがゴルフの難しさでもあります。特にビギナーやアマチュアは、下りのパットで悪戦苦闘することも多いはずです。 一体なぜ、上りよりも下りのパットのほうが難しいと感じてしまうのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は次のように話します。
「下りのパットはどうしても傾斜の影響を強く受けるので、普段より弱く打たなければいけません。力加減が難しいことはもちろん、ラインに乗っていたとしても勢いが強いとカップに弾かれてしまう可能性があるのも理由の一つです」 「また、強く打ちすぎてカップを通り過ぎてしまった場合、次打が上りのパットになることが多いですが、気持ちを切り替えて強く打てるアマチュアはほとんどいません。だいたい前の強く打ちすぎたイメージを引きずって弱いパットになってしまい、結果的に3打、4打と打ってしまうケースが多いです」 さらにグリーン上では、ボールスピードが速いほど曲がり幅も大きくなるので、下りパットはより傾斜を読むのが難しくなります。では、どのようなことに気をつけるといいのでしょうか。 「カップのどこからボールをインさせるかをイメージしてからパットをするのがオススメです。ほとんどのアマチュアは『このぐらいの距離を打とう』と決めていると思いますが、カップのどこからインさせるかを考えている人は少ないです」 「例えば下りのパット時に『カップの手前からストンと落ちるような感じで入れる』とイメージしておけば、強く打ちすぎるリスクを減らすことができます。前もってイメージをしないゴルファーは、カップを通り過ぎたあとどのくらい転がっていくのかも分からないので、結果的に多くの打数を要してしまうのです」