佐々木朗希の〝ネガティブイメージ〟 MLB側は無関心「かつての野茂がそうだった。今では英雄でしょ」
ポスティングシステムによるMLB挑戦を目指し、交渉を続けている佐々木朗希投手(23)にMLB関係者から「白星を挙げれば世論は変わる」とゲキが飛んでいる。 【写真】メジャー挑戦の際は大騒動となった野茂英雄氏(1995年) 大願成就の日が迫ってきている佐々木だが、これまで日本国内ではネガティブなイメージが先行していた。5年間で規定投球回に一度も達せず、故障がちでシーズン通してローテーションを守れない。 その一方でMLB挑戦を強く訴え続けるなど〝フォア・ザ・チーム〟の印象が薄く、山本由伸(ドジャース)が3連覇、3年連続MVP、沢村賞と文句なしの成績を残し、世間から背中を押されたのと大違い。球界OBからも「わがままだ」「悪例を残した」「チームを優勝させてから行け」「一般社会じゃ通用しない」など厳しい声が相次いでいる。 しかし、この状況を長らく佐々木を調査してきたMLBスカウトは「まったく気にしていない」という。「理想は快く送り出してもらうことだが、バッシングがあっても向こうに行って白星がつけば批判は過去のものになる。かつての野茂がそうだった。すごい批判の中で無理やり渡米したけど、今では英雄でしょ」と涼しい顔で状況を見ている。 1995年に近鉄のエースだった野茂英雄氏は交渉決裂で任意引退となり、日米協約の間隙をつくような形でドジャースと契約。日本球界やファンから「裏切り者」「売国奴」「恩知らず」と猛バッシングを受け、四面楚歌の状況で海を渡った。それが1年目からの大活躍で批判はウソのように喝采に変わり、今の大谷翔平並みの英雄となった。 佐々木もその剛腕で一日も早く白星を挙げ、ファンの疑念を払拭するしかない。
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