２位でゴールする駒大６区の篠原倖太朗（カメラ・岡野　将大）

◆学生３大駅伝開幕戦　　出雲駅伝（１４日、島根・出雲市出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドーム前ゴール＝６区間４５・１キロ） 　国学院大が２時間９分２４秒で、２０１９年以来、５年ぶり２度目の優勝を果たした。学生３大駅伝も２勝目。 　４０秒差の２位は駒大、１分差の３位は青学大だった。３年連続６回目の優勝を目指した駒大は、１区に期待のルーキー・桑田駿介を配置。順調にレースを進め、３区は１年時の箱根駅伝５区４位の山川拓馬（３年）、４区は同６区区間賞の伊藤蒼唯（３年）の好走で首位争いまで押し上げてレースを展開。５区の島子公佑（２年）も堅実に走り、エースで主将の篠原倖太朗（４年）に、国学院大と４秒差の２位でつないだ。篠原は序盤、国学院大・平林清澄（４年）に並ぶなど勢いを見せたが、徐々に離され２位でフィニッシュした。 　藤田敦史監督は「展開としては、私たちが思っていたような展開でした。篠原に甘えてはいけないということをチームでもう一回話して、とにかく良い位置で篠原につなごうという思いでやりました。篠原で負けたということであれば、チームとしてはしょうがない。非常に悔しいですが、篠原を持ってして負けたということであれば、やっぱり相手が強かった」と話した。 　篠原は、９月２８日のヨギボーアスレチックチャレンジカップ（新潟）５０００メートルで１３分１５秒７０をマークし、青学大の鶴川正也（４年）が持っていた屋外での日本人学生記録を更新した。ここまでの調整期間は約２週間。藤田監督は「彼は世界を見据えて駅伝もやっているので、疲労は多少なりともあったかなと思います。でも、彼に求めるものは、私も（大八木弘明）総監督も非常に高い。そういう状況でも走って欲しかったというところと、篠原に渡すまでにもっとリードを作れなかったことはチームとしての反省点です」と話した。