【僕の妻は感情がない】豊永利行と稲垣好が語る!ハートフルな魅力♪
掛け合いの感想は
――実際にお二人で掛け合いをした感想を教えてください。 豊永 当然ですけどミーナちゃんがロボットということもあって、僕が投げた球は必ず一定方向から何も変化せずに返ってくるんですよ。キャッチボールにならない会話をミーナちゃんと自然にしているタクマを演じることに、僕はすごく違和感を覚えていて。その腑に落ちない感じを自分なりに納得するのには丸二日ぐらいかかりました(笑) 稲垣 私としてもタクマさまの想いを受け取りたいという気持ちはあったんです。でもミーナとして「ここはもっとバッサリと切ってほしい」とか「この温度差が面白いんだ」と言われたので、わざとバッサリと切るような会話に慣れるのに最初はすごく苦労しました。でもだんだんその加減が分かるようになってきて、二人の関係が進むにつれて、最後の方では驚くくらいミーナちゃんがタクマさまに対して柔らかくしゃべるようになっていった気がして。そこは豊永さんのお芝居があったからこそ、引き出されていったところなのかなと思っています。 豊永 でしょうね(笑)。いやいや、持ち上げるのやめてくださいよ。 稲垣 ホントです(笑)。 豊永 だけど現場でも「ミーナちゃんは役者殺しだよね」って言われていたもんね。「会話のキャッチボールをちゃんとしろ」って言われるのが役者なのに、「するな」って言われるすごい現場でした。 稲垣 日常生活にも支障が出ましたし(笑)。他の人とおしゃべりしてて「心の中では思ってないよね」みたいに言われることがたまにあったりして。 豊永 そうなんだ。このアニメを観てもらって「ミーナちゃんを演じていたから反応薄かったんです」って言った方がいいよ。 稲垣 そうですね。「これの影響だったんだよ」と弁解のために視聴を薦めたいと思います(笑) ――完成映像をご覧になって感じたアニメならではの魅力というと? 豊永 それこそミーナちゃんがドヤる瞬間とか、目を細めたりするところとかですよね。映像化されるとこうなるんだって。 稲垣 目の描写とかすごいですよね。 豊永 目がキュイーンってなるところなんかは、コミックのときよりもロボットなんだっていうことを意識させられました。 稲垣 詳しく描かれていかったところがより細かく描写されていますしね。私はミーナちゃんがビールの缶をブシャーっとするところがすごく好きです。コミックと視点が変わっていて、より弾けますし(笑)。 豊永 タクマの部屋は想像していたよりも暗めかな? そこのギャップも含めてよりリアルに感じるというか。 稲垣 あの部屋は無機質ですよね。何もないんですよ(笑) 豊永 築45年ぐらいの部屋に住んでいるんですよ。「もっといい部屋住めるでしょ」って思うんですけど。