【僕の妻は感情がない】豊永利行と稲垣好が語る!ハートフルな魅力♪
「月刊コミックフラッパー」(KADOKAWA刊)にて連載中の人気コミック『僕の妻は感情がない』(原作/杉浦次郎)を原作としたTVアニメが7月より放送スタート! 恋愛経験の少ない社畜サラリーマン・タクマと、人間に関してまだまだ勉強中の家事ロボット・ミーナの二人が、夫婦の絆を築くまでを描くハートフルストーリーの行方は!? 今回はタクマ役の豊永利行と、ミーナ役の稲垣好に、作品の魅力やキャラクターを演じてみての感想などを語ってもらった。 【関連画像】ハートフルな場面や豊永利行さん稲垣好さんの写真を見る!(13枚) ――原作や台本を読んで感じた作品の印象を教えてください。 豊永 日常的でありながら非日常を描いたいわゆる“少し不思議”という意味のSF要素のある作品という印象を受けました。台本を読んだときは、血の通ったタクマの言葉に家事ロボットのミーナちゃんが業務的な文言を返すみたいな雰囲気があって、物語を動かしていくのはタクマなんだろうなって思っていたんです。でも意外にそういう関係でないことがわかったりして。一本筋が通っていながらも収録の前と後で抱いていたイメージがちょっと変わった作品でした。 稲垣 最初はロボットということもあり、ミーナには無機質で独特な空気感があるなと思っていたんです。でもだんだん感情がないはずのミーナの表情や行動の中にタクマさま への感情が込められているように見えてきまして、「なんだろう、この可愛さ」と新しい扉を開けたかのような気持ちを感じるようになっていきました(笑)。シュール感のある二人の掛け合いも魅力的で、クスッと笑えたり、ほっこりしたり、ほのぼのとした気持ちになれたり、はたまた「これって大丈夫?」みたいにドキドキしてキュンとするシーンがあったりと、見ている側の感情がとても忙しくなる作品という印象があります。 ――ご自身が演じているタクマとミーナは、どんなキャラクターですか? 豊永 タクマくんは一般的な社畜サラリーマンですね(笑)。自宅で食事の用意をしてくれている家事ロボットのミーナちゃんを妻に迎えるって時点で、視聴者の皆様も最初は「おや?」って思うかもしれません。でもフィギュアとかぬいぐるみとか、人間でない相手を愛している方は現実世界でもいらっしゃいますよね。 自分が愛しいと思った相手であれば、それが誰であろうとどんな存在であろうとも愛を感じることができるというのがタクマくんの素晴らしいところだと考えていますし、そんな彼に共感できる視聴者の方も意外と多いんじゃないかなと思っています。 稲垣 ミーナは感情がない家事ロボットですが、タクマさまと夫婦生活を過ごすうちに徐々に負けず嫌いな面とか、「ドヤァ」っとした仕草など、お姉さん目線になったりするシーンが増えていくのが面白くて。「これを言ってほしいんだろうな」とか「ヤキモチ焼いちゃっているんだろうな」といったミーナちゃんの気持ちが、無意識に動きに出てしまうところなんかは素直で可愛いなと思いました。 ――アフレコでは監督や音響監督からどんなディレクションがありましたか? 豊永 僕の中でのタクマくん像は、率直に言うと少しだけ気持ち悪い一面もあったんです。でも監督や音響監督とのすり合わせの段階で、もう少しさわやかでフレッシュにといった方向に修正することになりました。本番で言われたのはアクセントや細かいイントネーションぐらいでしたね。音響監督の伊藤(巧)さんとは以前から他の現場でもお世話になっていたので、「豊永君なら大丈夫でしょ」みたいな空気を感じたので逆にプレッシャーではありました(笑) 稲垣 私が最初にイメージしていたミーナは、もっとロボットっぽいしゃべり方をしていたんです。でも「そんなにロボロボしなくていい」というディレクションをいただきましたので、柔らかめに修正させてもらいました。本番では「冷たすぎる」とか「ちょっと怖い」とか言われることが多くて。それと「ロボットは息継ぎをしないんじゃないかな」と思い、あえてセリフを一息で読むようにしていたら、最後まで息が保たなくて(笑)。そこはリテイクさせてもらうことになりました。 豊永 そういえば「息なくなっちゃったね」って言われていたね(笑) 稲垣 ミーナは感情が表に出ないだけじゃなくて、力んだりしても声が変化することがないんです。なので、抑揚をどこで出すかを考えるのがすごく大変でした。結局「動きで抑揚を出すしかない」という話になり、台本に首の向きとか目の動きとか、ミーナのあらゆる動きを矢印や絵でいっぱい書き込んで、その動きに合わせながら細かく抑揚をつけて演じるようにしています。