埼玉県南東部で火災相次ぐ…連続放火の疑いも 桶川、伊奈、久喜で5件 住宅や店舗、農業用ビニールハウス焼ける 4時間のうちに半径3キロ圏内で
4日未明、埼玉県南東部の桶川市や伊奈町、久喜市で、住宅や店舗、農業用ビニールハウスなどが焼ける火災が5件相次いで発生した。上尾署と久喜署は、火災が約4時間のうちに隣接する自治体の半径3キロほどの圏内で起きていることなどから、連続放火の可能性も視野に関連を調べている。 新築住宅が…工事中の現場から出火、木造住宅が全焼 1人で作業の55歳男性が119番、気道熱傷疑いで搬送
上尾署によると、4日午前0時20分ごろ、桶川市加納の男性方の敷地内から出火し、ビニールハウス3棟などが全焼した。午前1時半ごろ、桶川市小針領家の男性(56)方から出火し、木造2階建て住宅を全焼。男性は避難する際に右手に擦り傷を負った。午前2時5分ごろ、伊奈町小針新宿の男性(78)方の敷地内から出火し、トタン製物置1棟が全焼した。 約2時間後には久喜市内で火災が2件発生した。いずれもけが人はいなかった。午前4時5分ごろ、久喜市菖蒲町菖蒲、理容店店舗から出火し、木造2階建て1棟が全焼。約2分後、同市菖蒲町菖蒲の男性(67)方から出火、木造2階建て住宅1棟と乗用車3台が全焼した。 久喜署によると、発生場所は直線上で約500メートルの距離。近所の女性は「近くでも火災があったと聞いている。誰かが火を付けたのかな。怖い」と心配そうに話した。 久喜市内では今月1日、今回の現場から約4キロの住宅と軽乗用車が全焼する火災が発生。同署は4日の火災との関連性を含め捜査している。