【MLB】アストロズがカブス解雇のネリスを獲得へ 半年ぶりの古巣復帰に 今季46登板で防御率3.89
アストロズは2022~23年にブルペンの一角を担った右腕ヘクター・ネリスを呼び戻すことを決めたようだ。日本時間8月23日、米公式サイト「MLB.com」でアストロズを担当するブライアン・マクタガート記者は、アストロズとネリスが契約合意に至ったことを報じた。昨季終了後にアストロズからFAとなり、1年900万ドル+オプション1年でカブスと契約したネリスだったが、今季は制球難に苦しむ場面が目立ち、46登板で防御率3.89と不安定な投球に終始。日本時間8月21日にDFAとなってロースターの40人枠を外れ、カブスから解雇されていた。 現在35歳のネリスはフィリーズやアストロズでセットアッパーないしクローザーとして活躍してきた投手。メジャー通算592登板で106セーブ&114ホールドの実績を誇り、昨季はアストロズで71試合に登板して6勝3敗2セーブ、31ホールド、防御率1.71、被打率.174と自己最高の成績をマークした。 今季はカブスのセットアッパーとして開幕を迎え、4月後半からクローザーに就任。46試合に登板して8勝4敗17セーブ、3ホールド、防御率3.89を記録したが、セーブ失敗5度、与四球率5.32、WHIP1.52という数字が示すように不安定なパフォーマンスが目立ち、カブスはシーズン終了を待たずに解雇することを決めた。 今季のアストロズはスタートダッシュに失敗したものの、5月中旬ごろから一気に調子を上げ、マリナーズとの最大10ゲーム差をひっくり返して現在は2位に5ゲーム差をつけて地区首位に立っている。ただし、投手陣は故障者続出でなんとかやりくりしている状況が続いており、過去2年間のプレーオフも経験しているネリスは必要な戦力だと判断したのだろう。昨季までのクローザーで、今季はセットアッパーに回っているライアン・プレスリーが故障離脱しているため、ネリスはその代役を担うことになりそうだ。 なお、ネリスは契約を残した状態でカブスから解雇されており、年俸の負担義務はカブスにある。よって、アストロズはメジャー最低保証年俸を日割り計算した金額だけを負担することになる。ほぼリスクのない戦力補強と言えるだろう。