消費者物価は2カ月連続鈍化、市場予想を上回り日銀利上げ観測後押し
野村証券の岡崎康平チーフマーケットエコノミストは、コアコアCPIがしっかり伸びているとし、「全体としてサービスは安定しつつ、ゆっくりと上がってきていることを感じさせる内容だ」と述べた。同社の12月利上げ予想を強化する結果であるとしつつ、直前まで海外情勢なども含めて「かなりギリギリの判断になる」との見方を示した。
植田総裁は、日銀が政策判断で重視している賃金と物価の好循環に関して、賃金上昇の物価への波及、特にコストに占める人件費の比率が高いサービスの価格がしっかり上がっていくかに注目している。価格改定期である10月の東京CPIのデータについては、「ある程度サービス価格への転嫁が進んでいる、進み始めている」との判断を示していた。
総務省の説明
--取材協力:野原良明、氏兼敬子.
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Sumio Ito, Akemi Terukina