【SG現地レポート】優勝戦メンバー・惜敗者たちの思い / マクール主筆ヤマケイ【ボートレース大村】
激戦だった優勝戦。茅原悠紀の9年7か月ぶり、2回目の優勝で幕を閉じた。ここではスポーツ紙などでも詳しく報道されることはない、惜敗選手たちのことを少し伝えておこう。 【結果】 大村12R 優勝戦 / SG第29回オーシャンカップ
まず、人気を背負った1号艇の山口剛。 2着ではあったが、第一声は「完敗です」。続いて「インから持ったかと思いましたけど…。でも⑤(椎名)も半艇身ぐらいかかっていたし、(2マークで)先に行かせて差しても届かなかったと思う」と続けた。ただ「やれることはやった」とも。茅原同様、2回目の優勝はすぐそこにあるぞ! もうひとり、2マークまで夢を見た、3着の⑤椎名豊。 戦前には最近の群馬支部の好調ぶりにも刺激を受けているようで、毒島誠はもちろん、「1月にはここで関浩哉もBBCトーナメントを勝っていますしね」と話していた。彼がピットに上がって来て口にしたのは、「もう少し出足が欲しかったです。もっとエンジンを出せないと勝てませんね」との弁。調整力の向上を課題に挙げた。 4着は、大外から行った⑥磯部誠。 「④と⑤には分が悪かったけれど、自分なりの調整で行けました」、そして優勝した茅原同様に「今年の下半期、これでリズムを上げていきたい」と、これからの意気込みを口にした。 5着は8年ぶりのSG優出だった③齊藤仁。 「スタートはもう少し行きたかったです。仕上がりは良かったですよ」。そして6着は、今回のメンバーではSG5回優勝と実績一番だった②菊地。「仕上がりは悪くなかったけれど、茅原選手が素晴らしかったと思う」と、茅原のことを称えていた。
筆者:山本圭一
1957年横浜生まれ。物心ついたころからトランプなどでギャンブルに目覚め、20代では公営競技に没入。ボートレース歴も40年近い。初めて行った多摩川ではいきなり5連勝して「オレは天才だ!」と勘違い。 本誌マクールには創刊から携わり、昨年まで約15年編集長をつとめた。趣味の海外旅行でも各国のカジノなどを楽しむ。
マクール