【高校サッカー】東海大相模が3大会ぶり全国切符 後半終了間際に追いつき、延長戦で決勝PK
サッカーの全国高校総体(インターハイ)神奈川県2次予選準決勝が15日にU等々力で行われ、東海大相模が相模原弥栄を延長戦の末に2-1で下し、3大会ぶり4度目となる夏の全国大会出場を決めた。2枠ある代表の1枠目となった。 公立校ながら全国切符まであと1勝と迫った相模原弥栄に対し、相手の鋭い出足に苦しんだ。前半25分にFW西村駿(3年)に弾丸ミドルシュートを決められ、1点を追う展開となった。 東海大相模は10番のMF沖本陸(3年)を軸に、チームスタイルとするグラウンダーのボールをつなぐパスサッカーを徹底した。ボールを握り、敵陣に押し込む状況は作りながらも最終局面で相手の粘り強い守備に遭い、ゴールを奪えなかった。 後半に入っても状況は変わらず時間ばかり進む。そして40分ハーフの後半40分、敗色濃厚だったチームは左サイドからのロングスローから追いついた。途中出場のFW戸川昌也(2年)がゴール前へ入れたボールをMF小林晄也(3年)がヘディングシュート。これが決まり、土壇場で試合を振り出しに戻した。 そして延長戦で決着がつく。延長後半4分、MF佐藤瞭成(3年)がドリブルで仕掛けると、ペナルティーエリアで倒されてPKを獲得。これを同5分、沖本が右足でゴール左隅に決めて決勝点となった。 有馬信二監督は「いやぁー、本当に苦しかった。最後は沖本が決めてくれて良かった。お前が10番でしょ、って」。期待の沖本の決勝点を喜んだ。 その沖本は今年1月早々に左足の中足骨を骨折。4カ月近く離脱し、5月から復帰したばかりだった。そのチームの大黒柱は「全国に行く自信が結果につながったと思います。終盤に相手は足が止まったけど、自分たちは最後まで走り切れた。全国では自分がチームを勝たせられる選手になりたい。本領発揮はこれからです」と意気込んだ。