男女流血、倒れ込むも…刃物を振り回し続けた強盗28歳、後遺症も負わせ懲役8年 姉の200万円、ビットコインにつぎ込み失った28歳…家族に秘密、強盗で取り返したのは6万円 血で汚れ、服を盗んで着替え「反省した」
再逮捕容疑は2月16日午後1時37~39分ごろの間、川口並木郵便局に押し入り、包丁のような刃物を示しながら、「お金、お金」などと脅迫。カウンターを乗り越え、40代の男性局員と30代の女性局員を切り付けるなどして、現金6万円を奪った疑い。男性局員は頭部と右手の切創で全治不詳の重傷。女性局員は左手関節の切創で軽傷だった。 捜査1課によると、同日の強盗事件後に同じ並木3丁目地内のマンション1階の40代男性方に男が窓ガラスを割って侵入する事件が発生。県警はジャケットや帽子、バッグ(時価計約7千円相当)を盗んだとして、2月26日に住居侵入と窃盗の疑いで男を逮捕した。男は「血で汚れた服を着替えるために盗んだ」と供述し、ジャケットと帽子、バッグを着用して帰宅していたことから、変装目的で住居に忍び込み、窃取したとみられる。 変装後にJR西川口駅まで徒歩で移動し、電車に乗り、自宅まで戻っていたことが防犯カメラのリレー捜査で判明。自宅からの押収品のほか郵便局内や現場周辺の防犯カメラ映像の精査などから、郵便局強盗への関与も特定した。
これまでに郵便局周辺からは刃物のケースが見つかっているが、男から押収している包丁と種類が一致したという。男は「投資で約200万円の現金を失った」という旨の供述をしていて、県警は犯行に至った詳しい経緯を調べている。 ■男性局員が切られ重傷 女性局員も手首を切られる(以下、初報記事) 2023年2月16日午後1時37分ごろ、川口市並木3丁目の川口並木郵便局から「強盗です。刃物を持った男が侵入し、職員が切られた。お金を渡したら逃げて行った」と110番があった。男は現金を奪って逃走し、局員の男女2人が男に切られるなどして重軽傷を負った。川口署は強盗致傷事件として逃げた男の行方を追っている。 同署によると、押し入った男は窓口にいた20代の女性局員に、刃物のような凶器を示しながら「金を出せ」などと脅迫。さらに異変に気付いた40代の男性局員の顔などや30代の女性局員の手首を切り付けるなどして負傷させた上、現金5~6万円を奪って逃走した。犯行は数分の間に行われたとみられる。
男性局員は顔などを切られて全治約2カ月の重傷を負ったが、会話はできる状態で、命に別条はないという。女性局員は手首を切られ全治約5日の軽傷だった。 当時、郵便局内には複数の客がいたが、いずれもけがはなかった。 男は30代とみられ、身長165~170センチの痩せ形。黒いフード付きジャンパーに茶色系のズボン姿。白いマスクを着け、白いスニーカーを履いていたという。 凶器が現場から見つかっていないことから、男は刃物のようなものを所持したまま逃走しているとみられ、同署は逃げた男の行方を追っている。 現場はJR京浜東北線西川口駅から北に約200メートル離れた住宅や飲食店などが立ち並ぶ地域。