「天国に一番近い島」で苦労した新婚夫婦 今は笑顔で「仲深まった」
新婚旅行先で暴動に巻き込まれ、8泊の延泊を強いられた日本人カップルがいます。かかった費用は100万円ほど。40時間にわたる過酷な帰国の道のりを語りました。 【画像】暴動巻き込まれ延泊 かかった費用は100万円 受難の新婚旅行、帰国も40時間
■旅行初日に暴動…ホテルに足止めの日々
間宮さん夫婦 「いつ帰れるか分からないのがつらかった。これはもう一生帰れないかな、みたいな」 こう語るのは、新婚旅行で“天国に一番近い島”として知られる南太平洋のフランス領ニューカレドニアを訪れていた間宮さん夫婦です。 もともとは先月13日に出発し、18日に帰国する予定でしたが、日本に帰ることができたのは28日。その理由は旅行初日から始まった暴動です。 暴動の原因は、フランス系住民の参政権拡大に向けた動きに、独立派の先住民が「植民地化」につながると反発したためです。 夜間外出禁止令が出され、国際空港も閉鎖されたため、間宮さん夫婦はその場で夜を明かし、スーツケースも受け取ることができませんでした。 手荷物だけを持って、ホテルに足止めされる日々が続きました。 間宮さん夫婦 「スーパーでカップラーメンを買ったり、少ないフルーツやら野菜買ってみたり。生きるために生きてました」 「結構物価が高くて、一からそろえるのは洋服とかは厳しくて。ある物を使い回すみたいな。下着はホテルで自分で手洗いして」 民間の飛行機は止まったままでしたが、日本政府がフランスやオーストラリアの助けを借り、ようやく日本人も帰れることになりました。
■4泊が“12泊”に…「トータルが100万円」
間宮さん夫婦のもとにも帰国できると知らせがありましたが、その道のりも過酷なものでした。 間宮さん夫婦 「(前日の)夜の7時くらいに、あしたの朝の6時集合と言われて、40時間の移動になりました」 道路には無数のバリケードが設置されていたため、まずは手配されたバスでホテルから近くのローカル空港に向かいます。国内線の飛行機で国際空港へ。やっとのことで出国です。 給油のためオーストラリアのブリスベンを経由し、到着したのは、なんとシンガポールでした。 そこから間宮さん夫婦はマレーシアに移動し、航空券を新たに購入して、やっとの思いで日本に帰国できました。4泊の予定は、12泊の長旅に変わりました。 間宮さん夫婦 「ツアーの料金全体が60万(円)くらいだったんですけど、結局それも延泊とかいろいろで、かかったトータルが100万(円)近くになってしまった」
■“成田離婚”と心ない声も…「仲深まった」
ただ、つらいことばかりではなかったといいます。 間宮さん夫婦 「残ってる日本人同士で仲良くなりました」 「いい人たちだった、みんな。優しさに触れる旅行だったね」 美しいニューカレドニアの海も少しは楽しめたようです。 SNSでは今回のトラブルをきっかけに「成田離婚するのでは」という心ない声も浴びせられたといいますが…。 間宮さん夫婦 「仲は深まりました」 「これ乗り越えたから、もう大丈夫かな、何があっても」 「これ以上ひどいことは起きないかな」 「ちょっとぐらいだと、あれを思い出せばってなりそうな気がします」 (「グッド!モーニング」2024年6月19日放送分より)
テレビ朝日