山田五郎さん、京都の地価高騰を問題視「若者文化は家賃の安さから」 フォーラムで講演
文化都市としての京都を多様な視点から探る「Rethinkフォーラム」(京都新聞主催)が6日、京都市下京区のホテルで開かれた。集まった市民ら約200人を前に、評論家らが、京都のあるべき姿などについて意見を交わした。 【地図】山田五郎さんの講演会が行われた京都市下京区 フォーラムの第1部では、評論家の山田五郎さんが「観(み)に行く街から住む街へ」と題して講演した。山田さんは京都について思春期だった1970年代を振り返り、「音楽が盛り上がり日本中があこがれた街。若者文化が熱かった。(近年の)観光依存を見直さないといけない」と指摘。「若者が集まってカルチャーが生まれる街はおしゃれではなく、家賃が安いから」と述べ、京都の地価高騰を問題視した。 第2部では、松井孝治京都市長、国際日本文化研究センターの井上章一所長、山田さんが「突き抜ける世界都市京都を目指して」をテーマにパネル討論した。