「都立明治公園」に民間6企業出店 サウナやワイン、キャンプ気分も味わえる
3月下旬には、スパ施設「トトパ(TOTOPA)」の開業を控える。「トトパ」は、スーパー銭湯「おふろの王様」を運営してきた東京建物が、これまでの知見を生かして開発する新業態で、女性向けに肌や髪のダメージをケアする“蒸し湯”を提供したり、男性向けに水深約160センチメートルの水風呂を用意したりと、多様化するスパニーズに合わせたコンテンツを用意。スパと同じ施設の1階には、フードコート「メイジ パーク マーケット(MEIJI PARK MARKET)」が入る。ベーカリーとコーヒースタンド、アメリカ南部のソウルフード“バターミルクフライドチキン”を提供する専門店で構成し、約70席を設ける予定だ。
従来のPark-PFI事業活用例は飲食施設が多かった。一方で、「公園は食事以外の過ごし方もある」と語るのは、同事業をリードしたTokyo Legacy Parksの黒田敏取締役だ。「キャンプチェアやテーブルをレンタルしてゆったりした時間を過ごし、ランニングの後にサウナでやすらぎ、その後は家族や友人と食事を楽しむ。そんな一連の流れを楽しんでもらいたい」。公園との調和を目指して、全施設の外壁をアースカラーで仕上げて、木製のルーバーをあしらった。歩道や広場とシームレスにつながるように配置し、店舗前にはベンチやテーブルとして使える造作も設置した。