硫黄島戦没者を追悼 噴火の影響で東京開催
東京都は18日、太平洋戦争で激戦地となった硫黄島(東京都小笠原村)の戦没者追悼式を都議会議事堂のホールで開いた。昨年は現地で執り行われたが、近海での噴火活動の影響を考慮し会場を変更した。遺族や小池百合子知事らが参列し献花した。 祖父の市丸利之助さんを亡くした志村高子さん(62)が遺族代表として「戦いがなくなっていない現実がある。戦争を経験していない私たちも、地球上で起こっていることを他人事にせず、できることを実践していくことが大切だ」と話した。 都によると、式典は1983年に始まり41回目。硫黄島では日本兵約2万1900人、米兵約7千人が死亡したとされる。