警察の「内部告発潰し」はここでも!広島県警での隠蔽工作の証拠音声を入手
まだ真相は明らかになっていない
広島県警は、関係者の書類送検によって事件の幕引きを図りたいと考えているようだが、真相はまだ明らかになっていない。粟根氏や代理人の弁護士らによると、3つの点はいまだ解明されていない。 まず一つが、先に述べた監察官室による公益通報の漏洩を認めていない点だ。それについては証拠の録音もある。 次に、そもそも送検容疑など県警が認定した事実は、粟根氏自身の経験と大きく食い違うことだ。罪を認めて自首した形の粟根氏は書類送検もされず、カラ出張で不当に得た金額も県警の認定金額と食い違っている。 3つ目は捜査協力者に渡ったはずの「捜査費(国費)」の行方が確認できていないことだ。捜査費とは表に出せないものであり、協力者と対面して現金で渡されるケースが多いが、出張そのものが架空だったことから、多額の捜査費にも不正があった疑いが出ている。 粟根氏は今も、真相を埋もれさせてはいけない、事実を徹底解明してほしいと強調している。