【ハイライト動画あり】明治大学、関西王者を撃破。「正月越え」を決めた一戦を選手コメントで振り返る。ラグビー全国大学選手権 準々決勝
その後、天理大のシンビンを機に明大はチャンスをモノにし、4度目のラインアウトからモールを形成。金勇がグラウンディングを決め、萩井耀司(商1=桐蔭学園)の安定したキックで17-0とし、着実に点差を広げていく。
「何回も相手が反則していて何回もスローしなければならなかったので、少し緊張していた。でも、しっかりいいところに来られて、モールもトライにつながったので、チームに貢献できて良かった」(金勇)。
18分には、敵陣ゴールライン付近でのマイボールスクラムから、一気にゴールラインまで押し込むと、その後フェーズを重ね、最後はNO8(ナンバーエイト)木戸大士郎主将(文4=常翔学園)が気迫のこもったトライを挙げ、24-0としたた。
しかし、天理大も関西王者の意地が感じられる猛反撃。3トライを奪われ、スコアは3点差まで詰め寄られるが、試合はノーサイド。「終盤になって気の緩みが出てきてしまった」(右WTB/ウイング白井瑛人・商1=桐蔭学園)。
今試合を通して、FW陣の活躍はもちろん、モールからトライにつながる形が多く見られた。「モールはすごく自信のついたところで、僕たち自身もずっとやってきた部分なので、FWはやっぱりモールで取りたいという気持ちがあった」(木戸)。
だが、試合終盤にかけて天理大に連続得点を許すなど課題も見えた今試合。「自らペナルティを犯して失点する場面が多かったので、後半になっても前半からやってきたことを継続できればいいと思う」(最上)。
次の準決勝の相手は昨年度王者の帝京大学だ。『奪還』に向け、絶対に負けられない相手である。「今回のゲームを通して、まだまだ成長過程のチームということを認識させられた。対抗戦のリベンジ、夏合宿のリベンジといろいろなリベンジがあり、次こそは絶対に帝京大に勝ちたい」(木戸)。
正月越えを決めた木戸組、さらなる成長を遂げ、熱い戦いを制することに期待したい。
文:井垣友希/写真:井垣友希、久保田諒(明大スポーツ新聞部)
明大スポーツ新聞部