<高校野球>1200回振り、2100キロ走る 長期的強化実った県岐阜商 第92回選抜高校野球
県岐阜商のグラウンドで「センバツ出場」の報告を受けた鍛治舎巧監督(68)が「5年ぶりのセンバツは簡単ではなかった。頂点のために勝ち上がっていこう」と語りかけると、選手らは「はい!」と声を張り上げた。 【動画】秋の地区大会決勝 創部90年を超え、甲子園では全国4位となる春夏通算87勝の古豪。2018年に鍛治舎監督が就任、ユニホームを一新するなど部のあり方を全面的に見直し、2年足らずでセンバツへ導いた。秀岳館高(熊本)の指揮官として同校を強豪校に育て上げた鍛治舎監督は県岐阜商でも、練習メニューを「1日1200回スイング」「270日間で2100キロ走り込む」など数値目標を立て、長期的な強化を図ってきた。 公立校ゆえの練習時間の制約はあるが、キャッチボールやノックなど7種類の練習を複数箇所で行うなど、創意工夫で量をカバーする。鍛治舎監督は「フィジカルの強化を筆頭に、全国でもトップクラスの練習内容だ。チームはまとまりがあり、センバツでも十分に戦える力を付けた」と自信を見せる。佐々木泰主将(2年)は「これまでの伝統もあるが、これからは新ユニホームで『強い岐商』の伝統を作っていきたい」と意気込んだ。【横田伸治】 ◇サイトで動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/)では、大会期間中の全31試合をライブ中継。「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。デジタル紙面では出場決定号外も無料で配信しています。