触られてはいないけど、これって「見るだけ痴漢」?…触らない痴漢の「進化系」が姑息すぎる!
男性だって被る「不愉快事案」
女性が痴漢を疑うケースがある一方で、他人と一定時間、同じ空間にいる車内では、男性の意図しない行為が不愉快な事案に発展する場合もある。 大阪市で暮らす会社員の坂口慎平さん(48歳=仮名)が言う。 「私は満員電車で女性の近くで立っている際は、痴漢に間違えられないよう、前に荷物を抱え、片手でスマホを見て、もう片手で吊り革を持つようにしていて、常に“潔白”をアピールしています。電車内ではそんな男性ばかりですよ。 ある時の話です。座席だけ埋まっている程度の混み具合の際、女性の隣の席に座りました。肩が少し触れたか触れないかくらいの、ほんの軽い感触があったのですが、その女性からは露骨に不快感を示されました。何度も何度も、女性は私と距離を取ろうとして、まるで私が痴漢か、汚いものに触れたかのように露骨に嫌な態度をされたのです。 そして、次の駅で空いた斜め向かいの席にあからさまに移動されました。周りの人には、私に何か問題があったように見えたでしょう。ただ、不愉快な思いはしましたが、『痴漢だ! 』と叫ばれなかっただけ良かったのかもしれません」
他人と「できるだけ距離を取る」が正解
坂口さんのケースでは、相手方の女性の言い分が不明なため、女性の態度の真相も分からないが、坂口さんにとっては、なんとも後味の悪い出来事だった。自分も他人も不愉快な思いをしないためには、できるだけ他人と距離を取って、誤解を与えかねない行為は避けるなど、“自衛”することが肝心だ。 とはいえ、距離をいくらとっても他人からの視線は気付くもの。つづく後編記事『「今、あの男に見られたかも」…! 街角の女性が打ち明ける、“チラ見被害”の「容赦ない実態」』では、あまり語られない、女性が不愉快に感じる街中での「チラ見」行為について、警鐘を鳴らす。
本多 慎一(ライター)