【お前クラウン…なのか?】クラウンセダン新型VS旧型…どっちがお買い得? 価格・性能大公開!
全長5m超! 大幅ボディサイズがアップした30系クラウンセダン
16代目となる30系クラウンは、2022年9月にクラウンクロスオーバーが発売され、2023年11月にはクラウンセダンが誕生した。 30系クラウンシリーズのクロスオーバーやスポーツなどには、前輪駆動ベースのプラットフォームであるGA-Kを採用している。しかし、クラウンセダンのみ、後輪駆動ベースのGA-Lプラットフォームを用いた。高級セダンらしく、後輪駆動にこだわっている。クラウンセダンは「クラウン」という名を冠したものの、プラットフォームが異なるため、他のクラウンシリーズとは全くの別物と言える。 また、30系クラウンセダンは初のグローバルモデルとなり、ボディサイズは一気に大型化された。全長5,030 mm(+120mm)×全幅1,890 mm(+90mm)×全高1,475mmとなった。 ※( )…220系クラウンセダンとの比較 パワーユニットは2タイプあり、大幅に変更された。ひとつは燃料電池ユニットを搭載しFCEVとなった。このFCEVは、基本的なシステムをミライと共用している。 もうひとつは、走り楽しさをプラスした2.5Lマルチステージハイブリッドシステムを搭載したものだ。
安心の220系、斬新さの30系
▽外装デザイン比較 220系クラウンセダンは、凝縮された強さと、洗練されたエレガンスの両立によるスポーティセダンの創出を狙いデザインされた。「スポーティセダンであること」を重要視している。 対する30系クラウンセダンは、ニューフォーマルを追求した美しい佇まいを追求し、デザインされた。従来のクラウンイメージをまったく感じさせない個性を重視したデザインといえる。 220系は、無難で安心感がある。古さを感じさせないのは美点だ。ただし、30系の圧倒的な存在感や個性と比べると、少し地味に見えてしまう。 ▽フロントフェイス比較 220系クラウンセダンは、フロントグリルの押し出し感を重視し、迫力あるフェイスを生み出した。フェイスデザインのスタンダートと言える手法だ。バランスよくまとめらえていて、今でも古さを感じさせない。 30系クラウンセダンは、鋭さとワイド感を強調する「ハンマーヘッド」と、縦基調のパターンを施した大型台形グリルの「アンダープライオリティ」の組み合わせで、かなり個性が強いフェイスとなった。バンパーも手の込んだ立体的な造形で、圧倒的な存在感をアピールする。 220系クラウンセダンは「派手さは必要なく、落ち着いた雰囲気が好き」という人にお勧めだ。「斬新で存在感を重視」するならば、30系クラウンセダンが圧倒する。 ▽リヤスタイル比較 220系クラウンセダンは、ややツリ目のリヤコンビネーションランプでスポーティさを演出している。RS系は4本出しのマフラーを装備し、スポーティさが強調された。 30系クラウンセダンは、かなりドッシリとした安定感あるフォルムだ。ワイドになった全幅に加え、一文字のコンビネーションランプが存在感を示す。 220系は、スッキリ系。30系はややアクの強いデザインといえる。 ▽サイドスタイル比較 220系は、流麗にトランクへと続くクーペルックのルーフラインでスポーティさを強調している。そのため、6ライトウインドウとなっている。 30系は、20系より滑らかに長く伸びるルーフラインとしている。セダンというより、4ドアクーペのようだ。