板垣李光人&Hey! Say! JUMP中島裕翔、お互いに感じた役と重なる部分 考え抜いた原作への寄り添い方「すごく難しい」【秘密~THE TOP SECRET~】
【モデルプレス=2024/12/06】2025年1月より、カンテレ・フジテレビ系ドラマ「秘密~THE TOP SECRET~」(毎週月曜よる10時~)がスタート。W主演を務める俳優の板垣李光人とHey! Say! JUMPの中島裕翔が、このほど行われた囲み取材に応じ、作品に対する思いやお互いの印象などを語った。 【写真】JUMP中島裕翔、イケメン弟とのプライベート2ショット ◆板垣李光人&中島裕翔W主演「秘密~THE TOP SECRET~」 原作は漫画「秘密-トップ・シークレット-」で、舞台は科学警察研究所の法医第九研究室、通称“第九”。死後一定時間内の脳をMRIスキャンし、生前の記憶を映像再現する「MRI捜査」を行う機関で、第九室長の薪剛を板垣が、副室長の鈴木克洋と新人捜査員・青木一行を中島(一人二役)が演じる。 薪が大学時代から親友以上の存在と感じていた同僚の鈴木克洋が亡くなったあと、薪の前に、鈴木に瓜二つの青木が新米捜査員として配属されてくる、という設定だ。 ◆板垣李光人&中島裕翔「秘密~THE TOP SECRET~」の魅力 ― まず、この物語の世界観に感じた面白さ、魅力を教えてください。 板垣:MRI捜査という現代の技術ではまだないSFの要素はもちろんですが、この作品はミステリーと事件、そしていろいろなヒューマンドラマがあって、そのバランスが素敵です。ドラマを作るうえでMRI捜査という一つ現実離れした要素があるからこそ、感情移入もできますし、心を動かされる。芝居の部分やビジュアルでリアリティを持たせることが大切で、そこが地に足がついていないと視聴者の方もフワッとしてしまうと思うんです。原作の持っている読者を惹きつける力を、生身の役者として地に足つけて作品を作っていきたいです。 中島:実際にMRI捜査があったら確かに「すごいな」と一口に言えると思いますが、そこには多分いろいろな問題が絡んでくると思うんです。誰しも過去や秘めている思いなど見られたくないものがあって、特に日本の方は本音と建前があって、恥ずかしい部分かもしれない本音を、脳を覗く行為で掘っていくことでより人間の魅力が分かっていくところが良いなと思います。科学的なお話になると「こういう現象自分の中でもあるわ」ということが、この作品の中にあるかもしれないので「人間の脳は意外と曖昧なんだな」「御都合主義なんだな」と純粋に興味深いと思ってもらえるかなと。人の脳を見て事件を解決していくそもそものアイデアが、この作品を読んだときにすごいなと思いましたし、ヒューマンドラマとの境界線を大事にしながら作っていきたいです。 ◆板垣李光人&中島裕翔、役との共通点 ― それぞれの役柄で惹かれている部分と共通点を教えてください。 板垣:薪は頭脳明晰でクールで、頭が切れて、人に対しての当たりは少し強い部分がありますが、それは彼が過酷で壮絶な人生を歩んできたからこそ。自分と周りの人たちを守るために形成された人格であって、本当は繊細ですし、弱さもあるところが彼の惹かれる部分だと思っています。共通点は誕生日が1月28日で一緒です! 中島:(悩む仕草を見せる) 板垣:(誕生日は)撮影中です(笑)。 中島:撮影中だよね。誕生日プレゼントどうしよう(笑)。 板垣:楽しみにしてます(笑)! 中島:鈴木は薪と同級生で昔から仲が良く、2人で警察を志して、ようやく未解決事件がなくなる時代になって、すごく勤しんでいる人間です。薪のもろさだったり、危うさだったりをすごく理解していて、常に薪のことを考え支えようという心優しい人間だと思います。 青木の容姿はすごく鈴木と似ていて、鈴木を知っている人間からするとどこかハッとさせられるようなところもあり、彼の言動が鈴木とオーバーラップするところがあります。新人なので第九に入った初日からしごかれ、薪の厳しさにもついていくのがやっとですが、MRI捜査に関しては視聴者の方と同じ目線にいるキャラクターです。いろいろ叱られたり、イジられたりする愛されキャラな中で、観察力が鋭いというギャップもあって、すごく可愛らしいキャラクターだと思います。(Hey! Say! JUMPの)メンバーの中では割とイジられる方なので、そこは似ているかもしれないです(笑)。 ◆板垣李光人&中島裕翔、考え抜いた原作への寄り添い方 ― 原作の清水玲子さんによると、薪のビジュアルはL’ Arc~en~Cielのhydeさんをイメージされているとのことですが、原作に寄せたい部分や、演じるうえで大切にしていることはありますか? 板垣:脚本の佐藤嗣麻子さんが原作愛を持って書いてくださっているので、我々も一緒に愛を持って作っていきたいと思っています。薪に関しては髪色が難しく、原作だと明るめの色ですが、リアルで考えると薪は警察の人間であり、頻繁に美容院に行っている想像もできなかったので、原作の薪の雰囲気は踏襲しつつ、ドラマにするうえでのリアルな部分と原作をリスペクトして大切にしていきたいというバランスはいろいろ考えました。 中島:原作へのリスペクトを込めてその通りやりたい思いももちろんありますが、ビジュアル面でいうと塩梅が難しいので、制作者と演者で相談し合いながら探っているのが正直なところです。実写化をあまり経験したことがなくて、勝手に「これでいこう」と進めてしまうのではなく、どこまで折り合いをつけたらいいのかなど、やりたくても実際にはそぐわないところが出てくるので、リスペクトを持ちつつ、実際にいてもおかしくないようにしていくところがすごく難しいなと今思っているところです。 ただ鈴木の柔らかさや、青木の最初はポンコツかもしれないけど鋭い着眼点を持っているところのギャップは大事にしたいと思っています。青木はすごく心が優しいので、加害者や被害の心情に寄り添うことができるタイプで、MRI捜査に慣れている人の中で青木は良い意味で右往左往して一喜一憂して、良くも悪くも流されるんです。その中で自分が大事にしているものが出てくるのは、原作を読んでいてもすごく愛せるキャラだと思ったので、そこは踏襲していきたいと思います。 ◆板垣李光人&中島裕翔、お互いの第一印象 ― お二人の第一印象を教えてください。 板垣:持っているオーラ、雰囲気がすごく優しい方なんだろうなと。作品でもそうですが、バラエティ番組を見ても、時間の流れがスローな方なのかなと思っていて、お会いしてみて、薪への鈴木の大きな包容力と同じような雰囲気を持っていらっしゃったので、薪として鈴木と青木に接していくところでも、中島さんのお人柄にきっと助けていただけるんだろうなと思います。 中島:すごく芯の通った強さや、根幹にどしっと構えたものがある方なのかなというのをお仕事に対する向き合い方から感じました。たくさん笑いますし、ユーモアがある方なんだろうなと思いつつも、キリッと切り替えるところのプロというか、真の強さがみんなを引っ張っていってくれるんじゃないかなと。薪は第九の人に強く当たりつつも、引っ張っていく役柄でもあるので、みんなが頼れる部分だなと思いました。 ◆板垣李光人、原作読んで泣いたシーン 中島裕翔が一人二役で大事にしたい思い ― 「かつてないほど切ないバディ」という関係性について感じたことは?どのように演じていきたいですか? 板垣:鈴木も青木も薪も本当に複雑なんです。薪は幼い頃に両親を亡くして、育ての親にもいろいろあって、鈴木に「そんな笑顔を見せてくれるなら深夜料金ぐらいいくらでも払うよ」と言うセリフがあるんですが、そのシーンは原作を読んで泣きました。薪を演じることが決まって感情移入しながら読んでいたのでなおさらだと思うんですが、薪はきっといろいろな愛情や対人間のコミュニケーションが欠落して生きてきた中で鈴木に出会って、そのとき薪が一番求めていた言葉や人物像を持っていて、薪にとって鈴木の存在は家族でも恋人でも友人でもない、何かを超越した存在なんです。その存在を途中で失ってしまうというのは想像を絶するものだと思います。現在に至るまでの薪の層が細かくて厚いので、繊細さは薪にとっては大事なところですし、演じるうえでも好きなところでやりがいのある部分だと思います。 中島:今後、薪さんの過去に何があったのか、鈴木はどういう人だったのかということを無謀にも知ろうとする青木が出てくるんですが、それを経て青木なりに薪の人柄を理解して、そばにいよう、支えようと後輩なりの思いやりが出てきます。一人二役は難しいですが、両者演じるうえで一貫して薪への思いはすごく大事にしたいです。だから「大丈夫かな?」「疲れてないかな?」と普段から板垣くんのこと観察したいと思います(笑)。 (modelpress編集部) ◆「秘密~THE TOP SECRET~」ストーリー 舞台は、科学警察研究所の法医第九研究室、通称"第九"と言われる架空の組織。「第九」では、凶悪・重大犯罪において被害者および犯人死亡の際、死後一定時間内の脳をMRIスキャンし、生前の記憶を映像再現し「MRI捜査」を行う。脳記憶の映像は、死者が「見た」映像のため、幻覚や病気、妄想、先入観による影響も映し出される。 類まれな容姿に驚異的な記憶力と鋭い洞察力をもつ薪剛は、「第九」の創設メンバーで、若くして室長の座についた天才。ある事件により、親友であり同僚だった鈴木克洋を亡くした薪の前に、鈴木に瓜二つの新米捜査員・青木一行が配属されてくる。2人は、死者が最期まで秘めていた“想い”や“秘密”をも見てしまうことで、心に罪の意識と葛藤を抱きつつも、難事件を解決するために奮闘し、かけがえの無いバディとなっていく。 【Not Sponsored 記事】
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