2年以上大統領不在のレバノンで軍司令官が新大統領に選出…親イラン武装組織ヒズボラの影響力低下受けて
中東・レバノンの議会で9日、2年以上、空白だった大統領を選ぶための投票が行われ、レバノン軍のトップ、ジョセフ・アウン司令官が選ばれました。 レバノン国民議会で9日、大統領選が行われ、3分の2以上の票を獲得したレバノン軍のジョセフ・アウン司令官が新大統領に選ばれました。 レバノンでは前大統領が2022年10月に退任して以来、各政党の調整がつかなかったほか、親イラン武装組織ヒズボラが政治的に影響力を持っていため大統領不在の状況が2年以上続いていました。 しかし、イスラエルが2024年、ヒズボラの最高指導者ナスララ師を殺害するなどヒズボラの影響力が低下したことを受けて今回、大統領選が行われた形です。 一方、1月末には地上侵攻しているイスラエルがレバノンから撤退する期限を迎えるなど、イスラエルとの停戦が確実に実施されるのか、また疲弊している経済を立て直すことができるのか、今後、アウン新大統領の手腕が問われることになります。
フジテレビ,国際取材部