【児童生徒の問題行動まとめ】対教師暴力件数は大阪府ワースト、生徒間暴力は神奈川 「いじめ重大事態」1306件で過去最多 文科省が昨年度まとめる
文部科学省は、学校における暴力行為やいじめ、不登校などの昨年度の数字をまとめ、発表しました。 【画像を見る】都道府県別の不登校などのグラフを見る 小中高における暴力行為の発生件数は10万8987件で前年度から14.2%増加しました。あわせて都道府県ごとの内訳も明らかになりました。
◆対教師の暴力 最多件数は大阪
小中学校・高校を合わせた暴力行為の発生件数について。【対教師暴力】は大阪府が最多で1407件、宮城県の1108件、神奈川県の1083件と続きます。いっぽう【生徒間暴力】は、神奈川県の9486件が最多で、大阪府の8104件、千葉県の6689件と続きます。
◆不登校 最多は宮城・大阪
小中学校1000人あたりの不登校数は、ワーストが宮城県で46.7人。以下沖縄県46.5人、長野県46.3人、島根県45.6人と続きます(全国平均37.2人)。 高校1000人あたりの不登校数は、ワーストが大阪府で38.3人。以下宮城県35.8人、石川県34.2人、和歌山県33.4人、奈良県31.8人と続きます(全国平均23.5人)。
◆高校の中途退学率 ワーストは奈良県
高校の中途退学率については、ワーストが奈良県で2.3%。以下宮城県2.1%、沖縄県1.9%、茨城県1.8%と続きます(全国平均1.5%) いじめについては、件数自体が多いのは、東京都・大阪府・千葉県の順ですが、小中高・特別支援学校を合わせた1000人あたりの認知件数が最も多かったのは、山形県117.7件、続いて山梨県102.3件、北海道が101.4件となりました。いじめ認知件数は総計73万2568件で前年度から7.4%増加しました。 増加した背景として、いじめの積極的な認知に対する理解が広がったことや、アンケートなどにより児童生徒に細やかに目配りできる体制などが考えられるということです。 いっぽう、「いじめの重大事態」は1306件で過去最多、前年度から42.1%も増えました。文部科学省は、来年度以降、新たに警察OBなどの専門家を『いじめ対策マイスター』として教育委員会に配置し、いじめ事案への対応や加害側への指導などに取り組みたいとしています。