金沢地方気象台は26日、台風10号に関する説明会を開き、石川県内に最接近するのは30日昼ごろになるとの見通しを示した。早ければ29日夜にも暴風域に入り、警報級の大雨や高波となる恐れがある。 　日本の南を進んでいる強い台風10号は発達しながら北西に進み、28日ごろに西日本に上陸する可能性がある。県内では29日から風が強まり、30日にかけて大雨や暴風、大しけとなる見込み。台風の影響で26～28日は雨が降る所があり、24時間降水量は多い所で50～60ミリ、1時間30ミリを予想する。 　発生当初より台風が遅れて進んでいることについて気象台の担当者は「偏西風の影響で動きが遅くなり、進路が西寄りに変わったため」と説明した。台風接近に備えて不要不急の外出を控え、早めの対策や避難を呼び掛けた。 　　●JR西　計画運休は30日以降　 　JR西日本は26日、台風10号に伴い、30日以降に北陸新幹線や七尾線で計画運休を実施する可能性があると発表した。28、29日に実施するとしていたが、台風の進行状況を考慮して変更した。 　　　●県が連絡員会議 　台風接近を前に、石川県は26日、災害対策本部連絡員会議を県庁で開き、防災体制を確認した。 　県は、震災後初の台風接近となることから、復旧作業が行われている被災地に強風への注意を呼び掛けるほか、住民に避難指示をする場合は早めに出すよう各市町に通知した。