メルセデスF1のトト・ウルフ、F1チーム代表契約を更新。直近2年で1勝のみもパフォーマンス条項はナシ
メルセデスF1チームで代表兼CEOを務めてきたトト・ウルフが契約を更新し、2026年末まで彼がチームを率いることとなった。新契約でもパフォーマンス条項は記載されていないようだ。 随時更新! 2024年F1新車発表会日程まとめ The Daily Telegraph紙の独占インタビューに応じたウルフ代表は、最近チームの株主たちと新契約に合意したことを明かした。 メルセデスF1チームの株式を3分割して所有しているウルフ代表と、INEOSのオーナーであるジム・ラトクリフ、メルセデス・ベンツのオラ・カレニウスCEOの3者は、F1での常勝軍団復活を目指す上でチームの運営が安定することが最善の道であると意見が一致したようだ。 ウルフは新たな契約について、次のように語った。 「我々3者の間で最も重要なことは、お互いを信頼しているということだと思う」 「結局のところ、私自身株主として、投資に対する最高のリターンがほしい。そして投資に対する最高のリターンは勝利だ」 「このポジションで私よりも他の誰かが上手くやれるなら、ここにしがみつこうとは思わない。そうではないと言ってくれる人が周りにいることを確かめた。そして最終的に、3者で『もう一度やろう』と決めたのだ」 テクニカルレギュレーションが刷新された2022年以降、ライバルのレッドブルが2年連続でダブルタイトルを獲得している一方で、メルセデスはここ2年でたった1勝に留まっている。仮にチームが好転できなければ、ウルフがチーム代表を降ろされるプレッシャーにさらされるかもしれないという話もあった。 しかしウルフ代表は、自身の将来はチームのコース上での成績とは関係がないと言う。というのも、契約にはパフォーマンス条項がないのだ。 「パフォーマンス条項があったことは一度もない」とウルフ代表は言う。 「お互いを信頼するかしないかだ。我々は株主として足並みが揃っている」 ウルフ代表はチームを去る場合はモチベーションを失った時だとして、眼の前の挑戦を受け入れている。 「私はこのチームの一員で、様々な役割を担っている」とウルフ代表は言う。 「そして私は共同オーナーで、取締役会の一員だ。これらは、私がどのような役員であろうとなかろうと、変わることのないモノだ。でも、いい気分だよ」 「私にとってのリスクは常に、燃え尽きることよりも退屈することだ。だからこそ、私は今日ある挑戦を受け入れるのだ。たとえ、それがとてもマネジメントしにくいと感じることがあったとしてもね」
Jonathan Noble