退場のサリバはレッドカードに当たらなかったと元プレミア審判 「条件のうち3つに疑問が」
決定機阻止の基準は4つ
プレミアリーグ第8節、アーセナルはボーンマスと対戦し、0-2と敗れた。30分にDFウィリアム・サリバがボーンマスFWエヴァニウソンを倒してしまい、決定機阻止で退場に。10人となったことが響いた形だ。ファウルとなったとき最初にサリバにはイエローカードが提示されたが、VARが介入した結果主審はオンフィールドレビューを行い、ジャッジはレッドカードに変更された。アーセナルはこれで今季3度目のレッドカードを受けている。 [動画]アーセナルが初黒星を喫したボーンマス戦 これでリーグ初黒星となったアーセナル。しかし英『Mirror』によれば、元プレミアリーグ審判のマーク・ホールジー氏は、サリバに提示されたレッドカードに疑問があるようだ。 「これは主観的な決定なので、VARのジャレッド・ジレットが介入する必要はなかったと考えている。得点機の阻止については、4つの重要な基準を考慮するが、私はそのうちの3つに疑問があると思う」 「攻撃側とゴールとの距離が遠かった。全体的なプレイの方向から見てボールはエヴァニウソンの前ではなく横を通っていたし、ディフェンダーの位置と数も疑問だった」 決定機阻止(DOGSO)には4つの判定基準がある。ゴールとの距離、プレイの方向、ボールをキープまたはコントロールできる可能性、守備側プレイヤーの位置と数だ。ファウルはセンターサークル付近で起こっており、ゴールまでは距離があった。アーセナルのDFベン・ホワイトも戻っており、確かにエヴァニウソンがボールをキープできたとして、そのまま決定的なチャンスに繋がったかどうかは疑問だ。 サリバはレッドカードを受けたことで少なくとも次節リヴァプール戦には出場ができなくなり、アーセナルは首位とのビッグマッチで重要な選手を失うことになった。大きな影響があると言えるが、判定にはやや疑問も残っているようだ。
構成/ザ・ワールド編集部