大久保嘉人さん、くまもと中央カントリークラブで託されたゴルフの〝伝道師〟としての期待
サッカー元日本代表の大久保嘉人さん(42)が九州のゴルフ場を巡る企画は、3回目となる熊本県内のコースの紹介だ。今回は熊本県菊池市の「くまもと中央カントリークラブ(CC)」を訪れた。熊本市の中心部から少し足を延ばし、伸び伸びと18ホールを満喫した。(松田達也) 【関連】大久保さんが愛用するゴルフマーカーとは? 心地よい朝の空気を吸った大久保さんが大きく伸びをする。「これは楽しみだね」。クラブを握ると、はやる気持ちを抑えられないようだ。さっそくインの10番ロング(504ヤード)でドライバーのナイスショットを放ち、快音を響かせてスタートを切った。 今林茂副支配人によると、くまもと中央CCはコース全体が一つの丘につくられており、ほとんどのホールがティーグラウンドからピンが見えるという。快適さの理由は、この設計にもあるのかもしれない。避暑地として過ごしやすい場所であることも特徴だ。 この日は小雨交じりの天候でのスタートだったが、途中から晴れ間がのぞくようになった。最初は湿ったグリーンに苦戦していた大久保さん。それでもラウンドを重ねるごとに、気にならなくなってきた。「水はけの良さが抜群だね」。大久保さんも納得の仕上がりで、ここにも気持ち良く回れる工夫があった。 国内最大級のゴルフ関連ポータルサイト「ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)」の協力で行うこの企画では、スケジュールの都合もあってすべてのコースを回れないまま終了するというケースが多かった。どうしても後ろ髪を引かれる思いで切り上げることが多かったが、今回は余裕を持って18ホールを満喫した。 この日は、インは持ち味の力強いドライバーが右方向に飛んでいく場面があり、雨の影響もあったのか、苦戦気味の49だった。アウトはペースを少し取り戻したが、惜しいパットが続き、7ボギーでの45で回った。スコア70台を目指している大久保さんにとっては物足りない結果ながら「熊本でゴルフができる貴重な機会だったから楽しかったよ」と目を細めた。 今林副支配人は「ゴルファー人口が減っている中、大久保さんがプレーしてくれることで、ゴルフに興味を持っていただく方が増えることを期待しています」と喜んだ。現役引退後、ゴルフの魅力にはまった大久保さん。サッカーだけでなく、ゴルフの楽しみ方を広く伝える役目も期待されているようだ。 ◆くまもと中央カントリークラブ 熊本市内中心部から車で約50~60分。熊本県菊池市旭志川辺1217。096(293)3300。クラブハウスには、熊本も舞台として描かれている人気のゴルフアニメ「オーイ!とんぼ」を紹介するコーナーもある。
阿蘇の雄大な景色を眺めながらの食事は絶品だ。スパイスの利いたカレーと、熊本の自然を生かして育てられた「あそび豚」を使った「あそび豚のカツカレー」(1500円)は、ボリューム満点でうれしい。 「黒毛和牛鉄板焼き」(1900円)は、九州産の和牛を熱々の鉄板の上でいただける。ふっくら炊きたての熊本県産米とともに味わえば、幸せな気持ちになれることは間違いなしだ。
西日本新聞社