処理水放出 続く日本への嫌がらせ 激しい反発…中国人のホンネは?【バンキシャ!】
日テレNEWS
福島第一原発の処理水放出に激しく反発する中国。日本への嫌がらせ電話は、放出から1週間がすぎても続いていた。バンキシャ!が取材すると、思いがけないメッセージが留守電に残されていた飲食店が。中国の人々のホンネはどこにあるのか──。(真相報道バンキシャ!) バンキシャ!は2日、埼玉・春日部市にあるラーメン店を取材した。 ラーメン店のオーナー 「電話が日中鳴って、夜中も来ますから。鳴りやんでほしいですけど」 処理水の放出から1週間以上経っても、国番号「86」から始まる中国からの嫌がらせ電話がかかってきていた。なぜこうした電話をかけるのか。 ◇ バンキシャ!は、ラーメン店の着信履歴から40件の番号に電話。 ──(記者)もしもし。こんにちは。 中国人 「もしもし」 電話の相手は中国・雲南省に住んでいる28歳だという。 ──電話をかけた理由は? 中国人(28) 「“核廃水”を海に放出したのになんで文句を言ってくるんだ。“核廃水”でご飯でも作ってろよ」 ──なぜ関係のない場所に電話をする? 中国人(28) 「日本国民全員が同意したから放出したんだろ」 こうして話が聞けたのは15件。中には16歳の高校生だという人もいた。 ──電話をかけることで営業中のお店に迷惑をかけています。そのことについてどう思う? 中国人の高校生(16) 「わからない。友だちから番号を教えてもらった」 ──友だちに電話をかけてと言われた? 中国人の高校生(16) 「はい」 ──何人でやった? 中国人の高校生(16) 「2、3人」 ──学校で流行(はや)っている? 中国人の高校生(16) 「まあまあ流行(はや)ってる」 ──みんなやっている? 中国人の高校生(16) 「イエス」 ──迷惑がかかるのでみんなにもやめてと伝えてください 中国人の高校生(16) 「わかった」 一方で、このラーメン店では意外なメッセージも留守番電話に残されていたという。それは日本語での音声だった。 留守電に残されていた音声 「私は中国人です。私は日本語が話せません。すみません。道理を知らない人がたくさん迷惑電話をしました。そうすべきではありません。彼らを代表して謝ります」 中国からの迷惑電話をわびる内容だった。 ラーメン店のオーナー 「中国人が迷惑電話をする方ばかりではないということを、私たちもしっかり認識しておかないといけない」 中国国内で取材をしても冷静な声が。 北京市民 「迷惑電話は根本的な解決にはなりません」 北京市民 「中国政府が放出を止められないのに、個人が電話をかけても何の役にも立たないと思います。今回のことは日本政府の責任で、日本国民のせいではありません」 処理水をめぐっては環境省が1日、2回目の海域モニタリング結果を公表。今回もトリチウムの濃度などが検出できる値を下回っていたという。 しかし、処理水の放出には変わらず反対の声が。 北京市民 「人類の運命に影響があると思います。やるべきではないです」 北京市民 「日本が“核廃水”を放出したことに、驚いたし憤慨もしています」 日本に来ている中国人観光客にも話を聞いた。 上海市から来た中国人観光客 「私は心配なので、福島産のものは慎重になるかも」 ──他の産地のものなら食べますか? 上海市から来た中国人観光客 「食べる。食べる」 5歳の子どもと、初めて日本に来たという母親は……。 南寧市から来た中国人観光客 「日本は先進国なのでちゃんと処理していると思います。わざわざ自分の国に悪い物を流して、国民に害を与えることはないと私は思っています」 日本にいる間に、子どもと寿司を食べに行く予定もあるという。 (9月3日放送『真相報道バンキシャ!』より)