景気後退懸念があっても「利上げ休止」が考えられないワケ
インフレの高進に加え、景気減速が懸念されるアメリカですが、利上げの休止はあるのでしょうか?(写真:Luce/PIXTA)
6月のアメリカの消費者物価が前年比9.1%上昇と40年ぶりの高い伸びとなった。このため、7月26~27日開催のFOMC(アメリカ連邦公開市場委員会)での大幅利上げ継続は既定路線となっている。 もっとも、そろそろFRBの積極的な利上げにも歯止めがかかるのではないかという見方も多い。 6月の消費者物価の大きな押し上げ要因になったガソリン価格は、6月前半のピーク時(1ガロン当たり5ドル程度)から同4ドル程度へと2割近く下落している。7月の消費者物価の伸びは鈍化が予想され、前年比でみた場合、さすがに6月の9.1%がピークになると見込まれるからだ。 加えて、アメリカの景気については景気後退(リセッション)入りを警戒する声が高まっている。
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新見 未来