渋滞との違いを知ってる?「交通停滞」ってどんな状況?
どこが違う? 渋滞と停滞
ライダーなら誰しも、渋滞に巻き込まれた経験はあるでしょう。特にゴールデンウィークやお盆、年末年始といった長期休暇は人の出入りが激しく、渋滞が発生しやすくなります。 【画像】渋滞と交通停滞の違いを画像で見る(10枚) そんな渋滞の定義は高速道路と一般道の2種類に分けられ、NEXCO各社によると高速道路の渋滞は「時速40km以下での低速走行や発進をくりかえす車列が、1km以上かつ15分以上継続した状態」。一般道では時速10km以下の状態が、渋滞にあたるとの事です。 高速道路と一般道路では渋滞が起きるメカニズムは異なりますが、大半は事故や工事が要因となるものとなっています。 そんな道路の混雑は、渋滞以外に「交通停滞」と呼ばれるものがありますが、渋滞と交通停滞は、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
NEXCO中日本によると、交通停滞は「渋滞の中でも車両の進行が著しく悪く、ほぼ停止している状態」の事。そして停滞の意味としては、1箇所にとどまり滞る状態や物事がはかどらなかったり上手く進まないことをさします。 つまり、交通停滞とは大枠的には渋滞に分類されるものの、渋滞よりも悪い状態。例えば渋滞の場合、速度は遅いもののそれでも着実に車両が前に進んでいますが、交通停滞に巻き込まれてしまうと、前に進むことはおろか、車両がほぼ停止している状態、つまり文字通り動かない状態という訳です。 なお、渋滞とは異なり、交通停滞はそう頻繁に起きるものではありません。しかし、警報級の大雪や災害などが起こると交通網が麻痺してしまい、交通停滞につながってしまうケースが多々あります。 新潟県などで記録的大雪が観測された2022年冬に、何台もの車両が道路で立ち往生してしまったニュースは記憶に新しいのではないでしょうか。
バイクで渋滞・停滞時にガス欠になってしまった場合の対処法
では、実際に、渋滞・停滞時に巻き込まれた事で、ガス欠になってしまった場合はどうすればよいのでしょうか。
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)の公表する情報によると、以下のように記載されています。 「バイクのガス欠は、JAFの出動理由において通年上位にランキングされており、一般道よりも高速道路でのガス欠が多い傾向にあります。高速道路では約50kmごとにサービスエリアが設置されていますが、場所によっては100km以上給油施設がない区間もあるため、ガソリンタンク容量が小さいバイクの場合、タイミングを図って給油しないとたちまちガス欠を招いてしまいます。 このような事態を防ぐため、こまめに給油をおこないましょう。そして普段から自車の実燃費を把握し、航続可能距離を心得ておくことが大切。ひとつの目安として、一般道、高速道路問わず、航続可能距離がおよそ半分以下になった時点で給油をしておくと安心です。
また、地域によっては24時間営業のガソリンスタンドがないエリアもあるため、不慣れな旅先の地では要注意。もし高速道路を走行中にガス欠をした場合は、速やかに路肩へ停車し、非常電話か携帯電話で救援を要請し、ガードレールの外に避難してください」 渋滞や停滞に巻き込まれてしまうと、目的地に到着するまでの時間が不明瞭になってしまいます。 あとは帰るだけだから給油をする必要はないだろうという判断はせず、渋滞に巻き込まれる可能性を懸念して、普段からこまめな給油をおこなうのがおススメです。
Peacock Blue K.K.