【誰が】古い年式のダンプカーやクレーン付きトラック相次ぎ盗まれる 輸出を目的とした同一犯か 福岡
FBS福岡放送
10月から11月にかけ、福岡県内で古い年式のダンプカーが盗まれる事件が相次いでいます。いったいなぜ、古いダンプカーが狙われているのでしょうか。
11月22日の正午ごろ、福岡県内の土木建築会社で、敷地に止めていたはずのダンプカーが突然、姿を消しました。 ■従業員 「まさか、ダンプを盗まれるなんて全く考えていなかったので驚いています。門は大きなステンレス製のチェーンを巻いて南京錠をつけていました。それが切断されてカギごと持ち去られていた。」 ダンプカーにもカギをかけ、バッテリーの接続も外してすぐには動かない状態にしていたといいます。 ■宮原真記者 「ダンプカーが盗難にあったこの場所は、周辺に建物がほとんどありません。目の前は、高いのり面に面しているため、人の目が届きづらい場所です。」 この会社では工事現場で土砂を運ぶためにダンプカーを使っていましたが、今はレンタルでしのぐことを余儀なくされています。 ■従業員 「仕事で使うダンプなので戻ってくればいいなと思っています。全く想像もしなかったことなので。新しい車でもないし、何のために盗んでいったのか分からない。」
福岡県内では10月から11月にかけ、福岡県久山町や中間市、飯塚市などで、ダンプカーや、クレーンがついたトラックの窃盗が4台相次いでいます。1台の時価は50万円から150万円相当で、被害総額は330万円に上ります。 警察によりますと、盗まれたのはいずれも製造から20年から30年たった日本製の車で、鍵穴を壊して盗んだとみられます。
日本製のダンプカーは古くても壊れにくいと人気で、これまでにも日本で盗んだ車を分解し、海外に送って販売していたケースもあったということです。 警察は今回も、輸出を目的とした同一犯による犯行の疑いがあるとみていて、捜査を進めるとともに窃盗への警戒も呼びかけています。