福島県の今年1年間を表す漢字は「感」 内堀知事が発表
内堀雅雄福島県知事は23日、年内最後の定例記者会見に臨み、今年1年間の福島県を表す漢字に「感」を挙げた。パリ五輪・パラリンピックでの「感動」など5つのキーワードで今年を振り返った。 「感動」ではパリ五輪・パラリンピックでは福島県ゆかりの選手をはじめ多くの日本人選手が活躍し県民に感動を届けてくれたことを紹介。「感性」では大型観光企画「デスティネーションキャンペーン(DC)」が2026(令和8)年4月に福島県で開催されることが決定したことを挙げ、人々の感性を揺さぶる福島の魅力をPRする絶好の機会とした。 一方、東京電力福島第1原発の廃炉作業の困難さや人口減少社会の厳しい現状なども浮き彫りになった年だった。「実感」では廃炉に向けた重要な一歩となる溶融核燃料(デブリ)の試験的取り出し作業が完了した点に触れ、廃炉作業の難しさを実感したことを述べた。「痛感」では人口戦略会議が公表した消滅可能性自治体に県内33市町村が該当したことに言及。「自然減対策と社会減対策の両面から粘り強く取り組みを進める必要があると痛感した」と語った。
最後に「感謝」では郡山市出身の俳優西田敏行さんが亡くなったことに触れ、「西田さんの福島に対する熱い思いと行動に多くの県民が勇気をもらった」と福島県の復興支援に尽力した西田さんに対する感謝の思いを口にした。