ロッテ2軍の移転先候補 茨城の潮来、取手両市 年度内決定 千葉2自治体も
プロ野球の千葉ロッテマリーンズが埼玉県さいたま市にある2軍施設の移転先について、潮来市と取手市を含む茨城、千葉両県の4自治体に絞り込んだことが1日、分かった。球団は来年3月までに移転候補先を最終決定する予定だ。 球団は9月30日、両県の4自治体に移転候補地を絞ったと発表した。具体的な自治体名や選定スケジュールなどは公表していない。 同球団は1989年からロッテ浦和球場(さいたま市)を2軍施設として使用しているが、施設の老朽化などにより移転を決定。1軍の本拠地「ZOZOマリンスタジアム」(千葉県千葉市)から車で1時間以内の茨城県南地域や千葉県内の自治体などを対象に、2月16日から3月末まで候補地を公募。応募した31自治体によるプレゼンテーションや意見交換などを通して、候補地を茨城県と千葉県の計4自治体に絞り込んだ。 茨城県潮来市は1日、同市が候補地の一つに選ばれたことを公表した。市側の提案内容などは、選定中のため非公表としている。候補地に決定すれば、市内に球場や関連施設などを整備する考えだ。 原浩道市長は「誘致が実現することで市の新たな地域資源の創出や地域経済の活性化に寄与する拠点になると期待している。引き続き球団側と連携を図りながら誘致活動に取り組みたい」とコメントした。 同県取手市が候補地の一つに選ばれたことは同日、関係者の話で明らかになった。同市は茨城新聞の取材に対し「コメントできない」としている。 球団側は、敷地約11万平方メートルに野球場(2、3面)や屋内練習場、トレーニング施設、クラブハウス、選手寮、駐車場などの整備を求めている。新施設は2028年1月からの運用を見込んでいる。
茨城新聞社