見られるのはあと少し…。引退間近の大物Jリーガー(5)鹿島の歴史に名を刻んだ男! J1昇格で有終の美となるか
2024シーズンの明治安田Jリーグの終幕が近づいている。シーズン終盤は、今季限りで現役引退を決断したベテラン選手たちの存在にスポットライトが当たる時期だ。残り試合数は少ないが、彼らの最後の勇姿を目に焼き付けなければならない。そこで今回は、今季限りでスパイクを脱ぐJリーガーを紹介する。※スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照。対象は11月25日時点で、未消化試合があるクラブに所属する日本人選手に限る。
MF:遠藤康 生年月日:1988年4月7日(36歳) 所属クラブ:ベガルタ仙台 今季リーグ戦成績:1試合0得点0アシスト 鹿島アントラーズとベガルタ仙台で活躍した男は、今季限りでスパイクを脱ぐことを決断した。 元日本代表MF遠藤康は、2007年に鹿島に加入した。当初は出場機会を得ることができず、歯がゆい時間を過ごしたが、2010シーズンから徐々に出場機会が増加。翌2011シーズンから主力に定着し、正確な左足のキックを駆使してチームの攻撃に彩りをもたらした。 最終的に鹿島には2020シーズンまで、15シーズンに渡って在籍し、公式戦444試合に出場。4度のJ1リーグ優勝、3度のリーグカップと天皇杯優勝など、数々の輝かしい実績を残している。「常勝軍団」の歴史は遠藤のキャリアと共にあるといっても過言ではないだろう。 2021シーズンからは生まれ故郷のベガルタ仙台に加入し、今季までプレーを続けてきた。今季は負傷の影響もあって出場機会が激減したが、在籍3シーズンで公式戦通算49試合に出場している。 今年で36歳となったベテランMFは、11月に仙台の公式サイト上で今季を最後に現役を引退することを発表。ホームで迎えた最終節・大分トリニータ戦終了後に遠藤の引退セレモニーが開催された。 しかし、まだピッチで躍動する遠藤の姿を見るチャンスがある。 仙台はJ2リーグを6位で終えたことにより、12月1日にV・ファーレン長崎とのJ1昇格プレーオフ準決勝が予定されているからだ。悲願のJ1昇格に向けて短期決戦を勝ち抜き、見事に昇格を掴み取ることができれば、遠藤にとってこれ以上ないほど素晴らしい花道となるだろう。
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