【そういえば食べなくなったかも…】“コンビニの中華まん”離れした大人たちが振り返る若き日の思い出 「部活帰りによく食べた」「貧乏飯として重宝」「最近の学生はどうしてるの?」
少しずつ肌寒い日も増えてきて、あたたかい食べ物が恋しくなる季節。コンビニではおでんや中華まんがシーズンを迎えるが、そういえば記者(30代)は久しくコンビニの中華まんを食べていない。学生時代は肉まんやピザまんをしょっちゅう食べていたのに……と思いリサーチすると、同類は多いようだ。「コンビニの中華まん離れ」した人たちに、話を聞いた。 【写真】各社オリジナル商品も ファミリーマート、ローソン、セブン-イレブンの中華まん
部活帰り、毎日のように食べていた
IT企業勤務の30代男性・Aさんは、「中高生の頃は毎日のようにコンビニに寄り、中華まんを買い食いしていましたが、大人になったらすっかり忘れた存在になりました」と、大人になってからは中華まんの存在が薄くなったという。 「僕は部活でサッカーをやっていて、空腹で気絶しそうな部活帰りに、コンビニに寄って肉まんを買うのがルーティンでした。思えば、大人になってからは、コンビニの肉まんって買ったことすらないかもしれません」 Aさんは、「肉まんには、青春が詰まっている」と懐かしそうに続ける。 「僕の高校時代は、『今日、何まん食べる?』『俺は肉まん』『今日はピザまん』とワイワイ言いながら中華まんを選ぶのが楽しかったですね。時々、『あそこのコンビニには、○○まんっていう変わり種があるらしいよ』みたいに、中華まん情報の交換までしていました」(Aさん) Aさんと同様、「10代の頃に食べた印象が強い」という人は多いようだ。PR代理店勤務の40代女性・Bさんが、自身にとっての中華まん体験を振り返る。 「お金のない学生時代、“貧乏飯”として重宝しました。肉まん+野菜ジュースで、栄養価を一応考えつつ、そこそこお腹が満たせるとして私の定番でした。同じ一個でも、おにぎりや菓子パンだとさみしく感じてしまうけど、温かい肉まんなら一個で満たされるのもよかったんだと思います」 そんなBさんは、当時「肉まんと野菜ジュースを買って、200円ぐらいで済むのがありがたかった」というが、今や200円では肉まんを1個買うのがやっとだ。 「コンビニの肉まん、高くなりましたよね。20年ぐらい前は90~100円くらいだった記憶がありますが、調べてみると今は160円ぐらいするんですね。もはや昔の倍の値段じゃないですか」(Bさん) 現在、大手コンビニの肉まんの価格を見ると、セブン-イレブン「ふんわり×ごろっと肉まん」(160円)、ファミリーマート「じゅわっとジューシー本格肉まん」(168円)、ローソン「肉まん」(170円)。これとは別に各社が高級感を打ち出したこだわりの肉まんを200円台で販売している。