ももクロ 百田夏菜子がバースデーライブを開催、早見あかりと13年ぶりの“リベンジマッチ”も
ももいろクローバーZの百田夏菜子が7月15日(月・祝)、東京都・有明のTOKYO GARDEN THEATERにて、30歳のバースデー記念ライブ「百田夏菜子 30th BIRTHDAY LIVE」を開催した。 【写真】百田夏菜子、30歳のバースデー記念ライブ【20点】 3日前の7月12日に、30歳の誕生日を迎えたばかりのももいろクローバーZの百田夏菜子。そんな彼女を祝福しようと、TOKYO GARDEN THEATERには、開場前からそれぞれ思い思いのグッズを身に纏ったモノノフ(ももクロファンの呼称)が駆け付け、会場周辺が赤一色に染まっていた。 そんなモノノフを迎え入れるTOKYO GARDEN THEATERのロビーには、百田の肖像画のような「エクボの穴」というアート作品の展示が。百田のトレードマークでもあるエクボの穴の奥にはカメラが仕込んであり、そこを覗き込んだモノノフの顔が開場中の場内モニターに次々と映し出されるという粋な演出が施されていた。 ライブ本編はオープニング映像からスタート。ロビーに設置された「エクボの穴」が持つ意味や「エクボの穴の世界の中での不思議な誕生日の出来事」という今回のライブのコンセプトが伝えられた。 そして、記念すべきバースデーライブのオープニングを飾ったのは、セリフで始まるイントロが印象的なももクロの楽曲『デモンストレーション』。セリフパートが終わると、誕生花のダリアの刺繍をあしらったカラフル衣装を纏った百田がステージ2階部分から登場し、会場からは大きな歓声が上がる。 続く2曲目もももクロのナンバー『Neo STRAGATE』。今回、壮大なももクロ楽曲2曲で始まるこの意外なオープニングを予想できたモノノフはいなかったのではないだろうか。 白い衣装をまとった2人のダンサーと共にパフォーマンスする百田の姿に、最初は息を飲んでじっと見守っていたモノノフだったが、『Neo STRAGATE』の間奏からスイッチが入ったかのように全力の夏菜子コールを送る姿がとても印象的だった。 ここで、最初のMCパートへ。百田が「ついに30歳になりました」と語ると、会場からは盛大な「おめでとう」コールが沸き起こる。さらに「今日は存分におめでとうコールを浴びたい」と語ると、5階席からアリーナまで順番に「おめでとう」コールを求めて、大満足の笑顔を見せた。そして、「お祝いしてもらうだけではなく、たくさんの感謝の気持ちを届けるライブにしたい」と語り、次のブロックへ。 これまでの活動の中でも特に印象的だった曲だという『オレンジノート』を歌い始めると、古参ファンにはたまらない演出が待っていた。曲が途中でストップし、百田が「覚えていますか?」と語り始ると、モニターには東京タワーが映し出される。 2011年7月に東京タワーで開催された1stアルバム『バトル アンド ロマンス』の発売記念イベントの『オレンジノート』パフォーマンス中に起こった、サビ前でバックトラックが止まってしまったハプニングを再現したいと語ると、会場のモノノフの手拍子を頼りに、百田はアカペラで再び歌い進める。 ももクロの歴史の中でも伝説のひとつとして刻まれていた東京タワーでのあの日の一体感を再現した心にくい演出となった。そして、多くのモノノフが今回のライブが本当に特別なものになると感じた瞬間だっただろう。 一体感が生まれた会場をさらに一つにするべく、次に披露された曲は『誕生日しよ▽』(※▽の正式表記はハート)。昨年のクリスマスソロコンサートのためにリリースされた『クリスマスしよ▽』の誕生日仕様の替え歌カバーバージョンだ。 「本日の主役」と書かれた今回のグッズ「HAPPY BIRTHDAY リバーシブルタスキ」をかけ、3と0の風船を持って歌う百田に、モノノフからの「おめでとう」コールが何度も鳴り響く。最後の歌詞を「最高なHAPPY BIRTHDAY、最上なHAPPY BIRTHDAY」と替えて歌い終えると、紙吹雪が舞い上がり、お祝いムードをさらに盛り上げた。 次のMCパートでは、百田が「お誕生日って、何だかウキウキしちゃうじゃない?」と言って、次の曲『ukiukihuman!』の振り付けをレクチャー。ウキウキダンスでモノノフとの一体感が生まれると、『ココ☆ナツ』へと続き、ダンサーとのサークルダンスで会場を盛り上げる。 そして、短いMCを挟むと、ムーディーな雰囲気の『Doubt』と静岡から新幹線で通っていた頃の思いを綴った『ひかり』の2曲を続けて披露。ダンサーと共にハッピーオーラ全開で盛り上げた2曲からは一変。 超ハッピーな前半2曲と百田が作詞を手掛けたクールでエモーショナルな後半2曲の対比も相まって、百田の歌唱力のみならず、作詞での表現力の豊かさや幅の広さを再認識させられるブロックに。この4曲のブロックも『オレンジノート』に続き、ライブ前半のハイライトのひとつだったと言ってもいいだろう。