年に1回くらい、ローテーションで非常食のパンやリゾットを食べています。おいしかったです。しかし非常食ってナゼあんなに高いのでしょうか? コンビニ食より高いのですが…
非常食のコストを下げる3つの方法
ここからは、非常食の維持コストを下げるためのポイントや具体的な方法を3点紹介します。非常食は万が一の災害時に必要な備蓄ですが、コストがかかるからといってなくすわけにもいきません。被災に備えながらコストも下げるには、以下の方法をお試しください。 ◆保存期間の長い食品を採用する 災害時に備える食品は、非常食専用に製造された食品だけでなく、もともと保存が利く食品類も多く採用しましょう。具体的な食品例として、以下が挙げられます。 ・缶詰 ・レトルト食品 ・インスタント食品 ・パックご飯 ・スナック菓子 ・バランス栄養食 上記の食品は専用の非常食よりも低コストで用意でき、長期保存できます。災害時は水も貴重な資源にあたるため、水で戻す・お湯で温める食品以外にそのまま食べられる食品類もある程度用意しておきましょう。 ◆ローリングストック法を用いる 非常食で気になるのが、賞味期限切れです。そこで、ローリングストック法をおすすめします。ローリングストック法とは、食料を常に一定量備蓄しておき、毎日使った分を都度補充する方法です。放置される食品がなく常に循環し続けるため、「循環備蓄」とも呼ばれます。 日常でローリングストック法を採用していれば、被災時にも一定の食料が確保できるうえに、賞味期限が切れるといった心配もありません。また、ストックする非常食を少なくできるため、経済的といえるでしょう。 ◆ストックの量を適正にする 農林水産省が策定した「災害時に備えた食品ストックガイド」によると、被災時に大人2人が1週間生活し続けるために必要な備蓄は、図表1の通りです。
農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」より筆者作成 非常食を用意する際は、上記の量を参考にしながら不要な分があれば削るとよいでしょう。前述したローリングストック法を用いれば上記の一部を常に用意できるため、非常食用に備蓄しておく分を減らせます。
非常食はさまざまな食品で代用できる
非常食専用に作られた食品類は、保存性や耐久性が高い代わりに、設定金額が高くなる傾向があります。 すべての備蓄を非常食にすると定期的に高いコストがかかるため、ローリングストック法の採用や缶詰・レトルト食品で代用するなど、便利な仕組みや製品で工夫するとよいでしょう。 出典 農林水産省 災害時に備えた食品ストックガイド 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部