一回先制打を放つ青学大・西川史礁＝神宮（撮影・児嶋基）

東都大学野球秋季リーグ第2週第1日（25日、青学大8－2日大、神宮）1回戦3試合が行われ、4季連続優勝を狙う青学大は日大を8－2で下した。ドラフト1位候補の西川史礁（みしょう）外野手（4年）は一回、先制打を放つなど2打数2安打2打点と活躍したが、五回、右手に死球を受け途中交代となった。中大は5―4で東農大に競り勝った。国学院大は2―1で亜大に先勝した。 大学ナンバーワンスラッガーの呼び声高い青学大・西川が一回、先制の中前適時打。勝負強さを発揮し、右こぶしを突き上げた。 「ゾーンを上げて、浮いてきた真っすぐを中前にはじき返せた」 1死一、三塁で打席に立つと初球を捉えた。主砲の一打を皮切りにこの回4得点。三回にも追加点となる中前適時打で今秋のリーグ戦で初の複数安打を記録した。「走者をかえすのが4番の役目。今日はその役目を果たすことができた」とうなずいた。 五回に右手の人さし指の爪と中指に死球を受け、直後の守りから途中交代となった。試合後、指にはテーピングが施されていたが、「大丈夫です」。病院へ行くかはトレーナーとの相談で決めるとした。 11日までの国学院大との3試合で、8打数2安打、1本塁打、4打点だった西川は、結果に満足せず「体が開き気味だった」と、打撃フォームを修正した。「1打席目から練習してきたことを発揮できた」と手応えを口にした。 24日にプロ志望届を提出した。「プロ野球は普段からチェックする。チームのために貢献できるプレーを常に心がけてやっている」と目標の舞台へ視線を向けた。（児嶋基） ◆青学大・西川について楽天・部坂スカウト「状況に応じて打撃ができるようになったなと思う。チームを優勝させるという打撃が見えた」 ◆同じくロッテ・福沢スカウト「能力的には即戦力に近い選手」