富岡西・選手紹介/12 次につなぐ一打、徹底 阿部航一郎一塁手(2年) /徳島
<第91回選抜高校野球> 富岡西に入り、自己犠牲に徹し、チームの勝利を優先させる精神を小川浩監督(58)や仲間から学んだ。持ち味の打撃では長打を狙わず、ゴロをたたき付けるなど次につなげる一打を徹底する。 中学3年で見た夏の徳島大会が衝撃だった。ノーサイン野球を駆使して、強豪を追い込む富岡西ナインの姿を見て「見たことないすごい野球をしている」。他校からの誘いを断り、那賀町から阿南市に引っ越し同校へ進学した。 昨夏の県大会はベンチで見守った。準決勝の鳴門戦は「声しか掛けられなかった」とプレーで貢献できなかったことで、悔しさが増した。昨冬からスイングを撮影し、プロ野球選手と比較。「自分が思っていたのと違う動きをしている」とフォーム改善に役立てた。 人気バンド「ミスターチルドレン」の大ファン。試合前にはミスチルを聴いて気持ちを高める。「打撃に加え、走塁にも磨きをかけて相手をかき回すプレーがしたい」とミスチルから勇気をもらい、春へ挑む。【岩本桜】