意外な一面が…『名探偵コナン』天才・コナンでも解けなかった「謎」と「痛恨のミス」
青山剛昌氏の同名漫画を原作としたアニメ『名探偵コナン』。その劇場版第28作目のタイトルが、『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』であると明らかになった。公開日は2025年4月18日と発表され、ファンの間で早くも話題となっている。 ■【画像】「え、ちっちゃい!?」『名探偵コナン』えなこさんの「膝上半ズボン」コナンコスプレ姿■ 2024年10月にはコミックス最新106巻が発売され、1994年の連載開始以降30年に渡って、謎解きとミステリーで多くの読者を魅了してきた同作。主人公・江戸川コナンはその持ち前の推理力で数々の事件を解決し、犯人を追い詰めてきたが、これまでのエピソードの中には、そんな彼にも解ききれなかった謎や、予想外の失敗をした“完璧ではなかった”コナンの姿が描かれたこともある。
■コナンが珍しく間違えてしまった事件
たとえば、コミックス33巻から34巻に収録された「隠して急いで省略」は、本来は17歳の高校生であるコナンの意外な知識の抜け穴が描かれたエピソードだ。 このエピソードはコナンと蘭と園子が、帝丹高校の教師ジョディとともに事件に巻き込まれるもので、被害者が血で書き残した「□◯×△」という謎のメッセージがキーになっている。そのエピソード冒頭、蘭は授業中にジュディから“女性なら知ってて損しない”「X」のマークの意味について問われており、分からなかったために放課後にコナンに聞く流れに。しかしコナンも「代数で未知数をあらわす記号」「X線はレントゲン…」「X指定は18歳未満禁止…」と知恵をしぼるも、結局2人そろって分からずじまいとなるのだった。 そしてエピソード終盤、蘭から「XXX」と書かれたメールを受け取ったコナンは、それを「ダメダメダメ」という意味だと勘違いしてしまう。 しかし実際には、「X」は欧米で「キス」を表す記号だった。探偵としての鋭い観察眼を持ちながらも、恋愛には疎いコナン=工藤新一の意外な一面を垣間見せるエピソードだ。 また、テレビアニメ225話「商売繁盛のヒミツ」では、コナンが少年探偵団に一歩遅れを取るという意外な展開が描かれている。 この話はアニメオリジナルエピソードで、クラスメイトの倫太郎君からの相談が事の発端となるもの。2か月前から食堂で住み込みの仕事をしている亀倉雄二という男性が怪しいと相談を受け、何か裏があると疑った少年探偵団。しかし、コナンは「嘘ついてちゃっかり居候しているだけ」と軽視してしまう。 一応コナンの頭には、アーサー・コナン・ドイルの名作『赤毛連盟』をモチーフにしたトリックの可能性が浮かぶが、そんな都合よく事件は起きないとその推理を捨てる。一方、光彦が同じ推理を口にするが、コナンはこれを一蹴。 しかし少年探偵団が調査を進めた結果、亀倉の正体が宝石強盗であることが判明。店に住み込み、隠していた宝石を回収する機会を狙っていたというのだ。 コナンは事件解決後、「俺はな、もっと本格的な知恵と知恵がバチバチ火花散らしあうような、もっとまともな事件専門なんだよー」と悔しさを滲ませた。