1軍の“主力”になれない…?広島、出場機会に飢える選手(2)ファームでは無双も”KO"で
プロ野球の世界では、高い能力を持ちながらも、所属する球団の戦力状況によって一軍での出場機会に恵まれない選手も少なくない。今季はリーグ優勝を目指す広島東洋カープでも、投打ともに厳しい立場となっている選手もいる。ここでは、一軍での出場機会に飢える広島の選手を紹介したい。
玉村昇悟
投打:左投左打 身長/体重:179cm/85kg 生年月日:2001年4月16日 経歴:丹生高 ドラフト:2019年ドラフト6位 高校時代は「越前のドクターK」とも呼ばれた玉村昇悟。ただ、プロの世界ではまだステップアップが必要と言えそうだ。 丹生高でプレーした玉村は、3年夏の福井県大会で5試合を投げて計52奪三振を奪い、大会新記録を樹立。次期エースとして期待を受け、ドラフト6位で広島東洋カープに入団した。 高卒2年目に一軍デビューを果たすと、同年は17試合に登板して4勝7敗、防御率3.83をマーク。101イニングを投げるなど、先発として貴重な経験を積んだ。 ところが、翌2022年はコンディション不良などが重なり、9試合の登板で2勝どまり。昨季も9試合に登板して3勝1敗と勝ち越しながらも、防御率は4.96と安定感を欠いた。 そんな中、今季はオープン戦で2試合に先発登板し、防御率1.13を記録。開幕一軍こそ逃したが、ファームでは好投を続け、5月25日に一軍昇格。 満を持しての先発登板となったが、DeNA打線に対して3回5失点でノックアウト。今季初の一軍マウンドは、無念の結果となった。
ベースボールチャンネル編集部