24年9月に発売された最新アイアンの性能は? 「P770」「APEX Ai200」「242CB+」「JPX925ホットメタルHL」を堀越良和プロが徹底解説!
アイアンと同様、グリーンに乗せる、ピンを狙うクラブといえば、ウェッジもそうだが、ボールを止める要素はアイアンと同じなのか? 「ウェッジはスピン量のほうが影響は大きいです。ですので、ウェッジはスピン量に注目すべきです。一方、アイアンは落下角、スピン量が半々で必要です。アイアンにおけるスピン量は、落下角を作る(ボールが高く上がる)要因でもあり、両方の要素を満たせるかどうか、そこがアイアン選びの大きなポイントになります。スピン量はロフトの影響が大きいです。だからこそ、プロや上級者は7番でロフト30度以上のアイアンを使うのです。ストロングロフトは当然、飛距離が出ますが、必要な落下角やスピン量を得られない可能性があります。7番で届かなければ、6番を使えばいいだけです。プロや上級者はそう考えます。アイアンは飛距離より、いかにグリーン上で止められるか、そこが最も重要なんです」
ロフト30度以上のアイアンの特徴
「ミスに対する許容性と操作性のバランスの良さ」 「ロフト30度以上のアイアンはプロや上級者を意識しています。プロが求める操作性のよさ、中・上級者に必要な許容性をバランスよく融合したモデルで小ぶりなヘッド、シャープなソールなどが大きな特徴でしょう」 ①ロフト30度以上▶ボールが上がる ②小ぶりヘッド▶重心距離は短め ③ソール幅は狭め▶抜けのよさ
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「P7CBは落下角、スピン量ともに安定」(堀越プロ) ▼テーラーメイド P770 モデルの特徴 操作性と許容性を両立した軟鉄中空構造モデル。各番手別に必要なスピン量と弾道を最適化し、独自の充填剤SPEEDFOAMAIRを搭載。打感と打音を向上させている。
ミスの許容性が高く機能性も十分
「中空構造なので芯が広めな感じがあり、ミスに対する許容性の高さを感じました。弾道のバラつきも少ないです。P7CBと同様、ヘッドがすっきりしていて非常に構えやすく、落下角、スピン量も十分です。飛距離もしっかり出ています」
「APEX Tiフュージョンは黒で構えやすい」(堀越プロ) ▼キャロウェイ APEX Ai200 モデルの特徴 21年のAPEXの後継でAPEXプロに近いデザインの中空構造。今作はAiスマートフェースを採用し、スピン量と打ち出しが最適化され、前作以上のボール初速を実現した。