プーチン大統領がベトナム訪問 7年ぶり、協力強化へ首脳会談
【ハノイ、ウラジオストク共同】ロシアのプーチン大統領は20日未明、ベトナムの首都ハノイに到着した。ベトナムを訪れるのは2017年11月以来、約7年ぶり。最高指導者グエン・フー・チョン共産党書記長、トー・ラム国家主席らと会談する。ウクライナ侵攻で欧米と対立を深めるロシアは、伝統的友好国ベトナムと経済や防衛分野で関係強化を図る。ベトナムは軍用品調達をロシアに依存している。 プーチン氏は19日、24年ぶりに北朝鮮を訪れ金正恩朝鮮労働党総書記と会談。ロシアメディアによると、19日深夜、ベトナムに向けて平壌を出発していた。大統領として通算5期目に入った5月以降、中国、ベラルーシ、ウズベキスタンを訪問しており、制裁を科す欧米に頼らない経済発展を模索している。 プーチン氏はベトナム共産党機関紙ニャンザンに寄稿し、ロシアのウクライナ侵攻を巡り「バランスの取れた立場を示してくれたベトナムの友人に感謝する」と指摘。エネルギー分野について二国間の協力で「戦略的に重要だ」と強調した。