<前田佳織里>「2.5次元の誘惑」インタビュー(2) 大きなターニングポイントに 熱さを込めた収録
インタビュー(1)の続き。集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で連載中の橋本悠さんのラブコメディーマンガが原作のテレビアニメ「2.5次元の誘惑(リリサ)」が、7月5日午後10時半からTOKYO MX、テレビ神奈川、テレビ埼玉、千葉テレビ、テレビ愛知、MBS、テレQ、BS11、AT-X、アニマックスで順次放送される。ヒロインの一人の天乃リリサを演じるのが前田佳織里さんだ。「大きなターニングポイントになった作品」と熱い思いを語る前田さんに、同作の収録について聞いた。 【写真特集】前田佳織里 可愛く!熱く! 写真を一挙公開
◇榎木淳弥から受けた刺激
前田さんは、リリサに対して少年のような印象を受けたこともあり、“熱さ”を大事にしようとした。
「とにかく勢いを意識しました。自分が思っている以上に、熱血さを伝えないといけない。リリサはすごく可愛いので、可愛さも残しつつ、心が少年というバランスが難しいんです。テープオーディションの時、マネジャーさんが『もっと!もっと!』と私を引き出してくれました。そのマネジャーさんは私のことを昔からずっと見てくれている育ての親のような方で、『もっと前田はいけるだろう!』と部活のコーチと選手みたいなんです。議論をしながら、テープオーディションで妥協をしないようにしました。私のことを信じてくれているから、そう言ってくれるんだと思います。それに、オーディションを受けさせていただくからには、誠意をもって臨みたいですし。現場に入って、出てくるものは唯一無二ではありますが、オーディションで向き合ったことが基盤にあるので、根を詰めてやってよかったと思っています」
掛け合いも多い奥村役の榎木淳弥さんら共演者からも刺激を受けている。
「奥村先輩は、一番読者に近い立ち位置で、奥村先輩を通してリリサたちの日常が見えてきます。榎木さんが演じる奥村先輩からは、すごいパッションを感じます。榎木さんのお芝居を聞いて、私も涙したことがたくさんありました。第1話の時から榎木さんが、ドン!とすごい熱量で演じていて、私もこれは負けてられない!となり、お芝居で引っ張っていただきました。榎木さんは、常に自然体で安心感もあって、潤滑油のような方です。お芝居になると、切り替わり、魂から伝わってくるものを感じます。同じ人なのかな?と思うくらい切り替わるので、びっくりします。最近、取材で『刺激を受けた役者さんは?』と質問された時も榎木さんのお名前を出させていただきました。大げさに聞こえるかもしれませんが、声優人生の今この瞬間にこの座組みに入ることができて、本当によかったと思っています。自分の中でも大きなターニングポイントになった作品です」