<前田佳織里>「2.5次元の誘惑」インタビュー(2) 大きなターニングポイントに 熱さを込めた収録
◇収録は試合!?
作品やキャラクターへの愛をぶつけるシーンも多く、リリサや奥村はよくしゃべる。
「第1話がすごかったです。ワード数がとにかく多くて150くらいありました。私としては過去最多でした。せりふが多い方はうれしいですし、役者冥利に尽きるのですが。オタク特有の早口で長ぜりふをしゃべるので、これは何かの試合なの?となります(笑い)。バレーボールをやっているみたいな体感です。早口ですが、一つ一つの言葉に熱意を込めないと伝わらないので、本当に難しかったです。自分を褒めたいくらい頑張りました」
橘美花莉役の鬼頭明里さん、ノノア(乃愛)役の鈴代紗弓さん、喜咲アリア役の渡部紗弓さん、753役の山根綺さん、羽生まゆり役のM・A・Oさんら女性キャストも豪華だ。
「あかりん(鬼頭さん)は、もちろん大好きですし、元々、仲のいい人ばかりだったので、うれしいです。すてきな共演者と一緒に収録できて幸せでした。一生続いてほしいくらいです」
◇ステージ経験が生きた!
前田さん自身、「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」「ウマ娘 プリティーダービー 」などアニメやゲームのキャラクターの衣装を着て、ステージに立つことがある。リリサを演じるにあたり、その経験が大きく生きた。
「あの経験があったから、リリサになれたのかな?と思っています。前田佳織里ではなく、そのキャラクターがそこにいると感じていただきたくて、ステージに立っています。立ち振る舞い、振りのちょっとした仕草にしても、細かい角度まで気にしています。リリサがカメラに囲まれ、モノローグを言うシーンは、まさにステージの自分をリンクさせていました。この場所じゃないと輝けないんだ!という気持ちがリリサと通じて、ステージを経験していて本当によかったです」
放送に向けて「自分の好きなものに対する気持ちが分かりますし、“好き”がない方だとしても深く共感できるような作品だと思います。キャスト陣もすごく仲が良く、放送はまだかな?と話しているので、放送が近付きうれしいです。元々、人気の作品ではありますが、皆さんの中でより大きな存在になったらと思っています。ぜひ応援よろしくお願いします!」と語る前田さん。声優陣の熱い思いを感じられるアニメになっているはずだ。